「年20ミリSv」撤回を~福島の保護者ら
< 2011年5月23日 16:04 >
福島県の保護者らでつくる団体が23日、学校での屋外活動における「年間20ミリシーベルト」という子供の放射線量の基準値を撤回するよう文科省に求めた。
要請をしたのは福島県の市民団体「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」で、福島県で子育てをしている親60人も参加した。
文科省は、子供が校庭を制限なく利用できる放射線量の基準を、年間20ミリシーベルトを前提に一時間あたり3.8マイクロシーベルト以下と定めている。市民団体側は、この基準値は高すぎるとして撤回を要請した他、校庭の除染作業や子供を避難させる費用の支援を早急に行うことなども求めた。
対応した文科省の担当者は「検討を進めていく」と述べるにとどまった。
私は「市民活動」と聞くとどうしても胡散臭く感じてしまいます。
自分の仕事との絡みもあり、このような世界とは関わらないように過ごしてきました。
しかし、子供の命がかかわることには黙ってはいられません。
年間20mSvについては、何回か書きました。
1.政府が根拠としているICRPの勧告からですが、それは「外部被曝」と「内部被曝」を合わせた数値なのに、「外部被曝」のみで20mSvとしている。
2.子供が被曝した場合、大人よりも症状が進みやすい
そもそも、子供が外で学ぶことも遊ぶことも出来ず、暑くなっても教室の窓を開けることさえ出来ない。
挙げ句の果てには夏休みの期間を延ばそうという話さえある。
年間に学習する時間は「学校教育法」で決まっています。
緊急時ですから、「学校教育法」を曲げることに異論はありませんが、それ以前の問題として、法を曲げてまで福島で子供を学ばさねばならないというのはおかしくないですか?
疎開をさせれば済む話。
「年間学習時間」は教師たちが必死に守ってきたものであり、それによってたくさんの子供たちの人生が退学・中退になっています。
こんな簡単に変えられるのなら、今までがなんだったのだと言うことになる。
前にも書きましたが、この人たちは前もって文科大臣・副大臣への面会を申し入れていたそうでしたが無視。
また、休憩室などの配慮も申し入れていたそうですが、テレビの放送などを見ても分かるとおり、雨ざらしになっていました。
危険を訴える親が、我が子を主張のために連れてきて雨ざらしにするのもどうかと思いますが、厄介者と言わんばかりに放置する文部科学省の対応にも、何もかも狂っているとしか感じられない。
この国は、何もかも狂ってきている。
民あっての国ではないのか?