クジラからもセシウム 基準値以下、北海道釧路沖の調査捕鯨
2011.5.24 13:41
水産庁は24日、北海道釧路沖の調査捕鯨で捕獲した雌のミンククジラの肉から放射性セシウムが1キログラム当たり31ベクレル検出されたと発表した。厚生労働省が定める食肉や魚介類の暫定基準値である500ベクレルの10分の1以下で、水産庁では「問題ない」としている。東京電力福島第1原子力発電所事故との因果関係は不明とした。
このクジラは15日に捕獲され、肉はすでに市場に出荷されている。調査捕鯨は4月26日に始まり、捕獲は3頭目。これまでの2頭からはセシウムは検出されていないという。
魚介類では、茨城県沖のコウナゴ(イカナゴの稚魚)から基準値を超えるセシウムが検出された。
ちょっと深刻な記事ですね。
食物連鎖の最上位であるクジラが、たった2ヶ月でこれだけ汚染されたということです。
ちなみに、31ベクレルというのは1日に1kgのこのクジラの肉を食べた場合0.589μSv被曝することになるのと等しいです。
もっとも、塩漬けにするなどするとセシウムを減らすことが出来るので、実際にはもう少し数値を下げることが出来ます。
間違えてはいけないのは、暫定基準値の500ベクレルなんて、輸入された肉がその数値なら今でも国内には流通されないレベルなのです。(輸入食品は370ベクレル未満)
これからは、野菜や肉・魚の中に取り込まれたセシウムとの戦いになるという覚悟をしなければなりません。