作業員、意識不明で病院に=前日は飛散防止剤散布―福島第1
時事通信 6月10日(金)12時33分配信
東京電力は10日、福島第1原発で働いていた協力企業の40代男性作業員が同日朝、意識不明となり、ドクターヘリで福島県いわき市内の病院に運ばれたと発表した。発熱もあるという。
この作業員は9日午前、防護服に全面マスク姿で放射性物質飛散防止剤を散布する作業をしていたが、宿舎で10日朝、意識混濁状態になっているのを同僚が発見した。9日の被ばく放射線量は0.07ミリシーベルトだったという
東電社員3人、被ばく250ミリ・シーベルト超
東京電力福島第一原子力発電所の30代と40代の男性社員2人が緊急作業時に認められる被曝(ひばく)量の上限250ミリ・シーベルトを超えた問題で、東電は10日、さらに50代の男性社員1人について上限を超えた恐れが高いと発表した。
30代と40代社員の被曝量は、それぞれ678ミリ・シーベルトと643ミリ・シーベルトに確定した。
厚生労働省は同日、労働安全衛生法違反で同社に是正勧告した。今後、限度を超えて被曝した作業員が出た場合、書類送検も検討するとしている。
東電によると、50代社員は3月11~14日にかけて、当直長として3、4号機の中央制御室で事故対応などにあたり、15日以降も事故対応拠点の免震重要棟で勤務していた。既に110ミリ・シーベルトの体外被曝が判明しており、今後、体内被曝量の精密な測定を行う。今のところ、健康に異常はないという。
運転員だった30代と40代社員が多量に体内被曝していることが先月下旬に判明。他の運転員を検査したところ、当直長も甲状腺に多量の放射性ヨウ素を取り込んでいた。
短時間に500ミリ・シーベルトを超えて被曝すると、血液異常などの急性障害が起きる可能性がある。一方、体内に取り込んだ放射性物質によって長期間、被曝が続くと、将来、がんになる確率が高くなると考えられている。
(2011年6月10日21時10分 読売新聞)
いよいよ、事故の長期化と暑くなってきたことから、作業員の方々にいろいろと出てきてしまいました。
見ず知らずの方々ですが、日本の守り神です。
伊勢に逃げたときから、原発の収束作業に当たっている方々が少しでも被曝が避けられるよう祈っているのですが、現実は厳しいですね。
くれぐれも無理をしないように努めて下さい。