汚泥の肥料利用に基準、農水省
2011.6.24 20:00
下水処理施設などの汚泥から放射性物質が検出されている問題で、農林水産省は24日、汚泥を肥料として広く流通できる放射性セシウム濃度の基準を1キロ当たり200ベクレル以下と定め、福島県など15都県に通知した。
また、平成24年度末までの特例措置として、一定地域内で集めた汚泥をその地域内で流通する場合に限り、農地土壌のセシウム濃度より低ければ同1千ベクレル以下でも利用できるとした。
ただ、これまでに見つかった汚泥は基準を大幅に上回るケースも多く、農水省は「現状の汚染レベルでは肥料として再利用できる量は少ない」とみている。
ちなみに、コメは畑の10%のセシウムを吸収することが基準とされています。
だから、コメの暫定基準値が500Bqなので、その10倍の5000Bqが作付け基準。
たしかに、肥料という形で使われるのだから土地に撒かれて薄められて、作物の吸収で薄められる。
しかし、考えてみて欲しい。
下水処理施設から出た汚泥から作られた肥料を撒き続ける限り、畑の汚染濃度は少しずつ高まっていく。
そこで生み出されたものはセシウム入りで、食べて出せば、また下水処理場に蓄積する。
それを肥料にして…という、エンドレスなセシウムの循環システムが出来てしまいます。
放射線物質の問題が語られるときに気になるのが、その単体しか考えられないこと。
食うのはコメや野菜だけじゃない。
肉も食うし、魚も食う。
その蓄積をトータルで考えて論じられたデータを見たことがない。
人体に何が起こるのかを、キッチリ考えておかないと、あとになって取り返しのつかないことになるんじゃないだろうか?