計6工場で規制値超す
静岡市葵区の藁科地区にある茶工場の「本山茶(ほんやまちゃ)」から、国の暫定規制値(1キロ・グラム当たり500ベクレル)を超える放射性セシウムが検出された問題で、県は14日、同地区の20工場で検査を終了、これで一番茶の製茶の検査を打ち切ることを明らかにした。
県は当初、同地区内の約100工場すべてで放射能検査をすると発表していたが、残る約80工場は、小規模だったり、一番茶の製茶がすでになかったりするため。生産者から要望があれば実施するという。
今回の調査で、5工場から規制値を超えるセシウムが検出されたが、調査した20工場の生産量が同地区内の約85%を占めていることから、県茶業農産課は「一通りの調査は終わった」としている。規制値を超えたのは、小規模工場が大半で、9日に判明した1工場と合わせた計6工場の生産量は、同地区内の生産量の1割未満という。
知事、報道を批判
川勝知事は14日の記者会見で、「報道が風評被害をあおっている」とNHKを名指しで厳しく批判した。
川勝知事は「風評被害の最たるものは、一部のここにいる人たちです。9日の9時台の全国ニュースは、『静岡県で暫定規制値を上回るものが出た』。なんというふらちなことだ。一局所を全体であるかのごとく報道する、本当に道義的に問われるべきだ」と激しい口調で批判した。
さらに、「公器であることをわきまえなさい。1面トップや、NHKを見た人が、見出しと報道で、静岡茶は全部やられたと思っています。一部をもって、全体にした反省をしていただきたい。責任重大ですよ、君たち」と批判を続けた。
NHK名古屋放送局広報部は、取材に対し、「報道した内容は事実です。知事の発言についてコメントすることはありません」と話した。
(2011年6月15日 読売新聞)
この川勝という知事のやっていることの方が、かえって風評被害とやらを高めているような気がする。
100ヶ所検査するのを切り上げて、静岡の茶は安全だと思えますか?
他の野菜も安全だとは思えますか?
私は、葉物野菜については神奈川の野菜はあきらめて、静岡中部の産地直売まで買い出しに行ってます。
産地直売所とはいえ、小規模な個々の農家がキッチリと検査をしているとは思えないのでリスクがあるのは覚悟をしています。
私は、汚染地域の野菜を買うことは支援とは思えない。
流通する限り、政府も農家もあきらめないと思っています。
なにも、いま無理に食わなくてもいいじゃん。
だから、汚染の可能性の低い静岡に行っているのです。
しかし、この知事の対応を見ているとゲンナリする、
100ヶ所検査するとブチ上げておきながら、実際には20ヶ所。
野菜宅配業者がHP上に公表を打診したところ、待ったを掛けたとも聞いています。
そういうことが情報に混乱を生み「風評被害」を招いていると思いませんか?
知事の対応こそが、正しく「風評被害」です。
これによって、静岡の他の野菜や食品までがグレーに見えてしまう。
グレーに見せたのは、知事の対応です。
静岡の農民がかわいそうだ。
それから、いい加減に「風評被害」という言葉はやめませんか?
中2の女の子でさえ「風評被害」という言葉はおかしいと言ってます。
汚染されていないものを、「汚染している」というのが風評被害。
暫定基準値を引き上げて「汚染していない」というのは無理。
そろそろキッチリと「原発汚染」「原発汚染被害」としようよ。
農家は、「風評被害者」ではなく、「原発汚染被害者」なんだよ。