福島第1原発:偶然の水流入、空だき回避?…4号機プール
東京電力は20日までに、福島第1原発4号機の使用済み核燃料プールで、冷却機能喪失後に外部から注水を始めるまでの経過の分析結果を公表した。水素爆発の影響で、燃料プールに隣接する別のプールから偶然水が流れ込んだ結果、燃料の「空だき」が回避された可能性を示唆。東電の松本純一原子力・立地本部長代理は「流入が無ければ大変厳しい状態だった」とし、最悪の場合は燃料溶融の可能性もあったと認めた。【八田浩輔】
東電によると、定期検査中だった4号機の燃料プールは、炉心構造物など放射能を帯びた機器を沈めて放射線を水で遮蔽(しゃへい)する「機器貯蔵プール」と、可動式の遮蔽板などを隔ててつながり、両プールの水位は同じだった。
燃料プールは津波による電源喪失で冷却機能が失われ、燃料の熱で水が蒸発して水位が低下。ところが、3月15日に4号機で起きた爆発の振動などで遮蔽板がずれ、隙間(すきま)から燃料プール側に水が流れ込んで水位が回復した。
その後、同月20日に外部から燃料プールへの注水を開始。水圧によって遮蔽板は再び密閉されたとみられ、現在は機器貯蔵プールの水位が低くなっている。
東電は今後、機器貯蔵プールに計1000立方メートルの水を注ぎ、機器を冠水状態に戻す計画だ。「(機器は)発熱源ではないが、線量の問題もあるので冠水させる」と説明している。
また、今月20日には燃料プールを支える鋼製支柱32本の設置工事を終了。7月末までに支柱を覆うコンクリート壁を設置して耐震性の確保を目指している。
毎日新聞 2011年6月20日 21時46分(最終更新 6月20日 21時54分)
このニュースは1ヶ月くらい前に一度流れたものです。
なんで、改めてニュースになっているのか不思議です。
中身もほとんど同じ。
なにか、意図を持って流しているニュースのような気がするので、注意です。