福島第1原発:2号機に作業員立ち入り…中旬に窒素注入
東京電力は4日、福島第1原発2号機の原子炉建屋に作業員2人が入り、湿度や空気中の放射性物質濃度の再測定を始めると発表した。作業環境の改善が確認できれば、今月中旬に原子炉内の水位計の調整や水素爆発防止のための窒素注入に着手する。7月には原子炉を安定的に冷やすための循環型冷却設備の設置工事も始める。作業が先行していた1号機より約1カ月半遅れで炉心冷却への取り組みが本格化する。
2号機の建屋は大きな破損がなく、使用済み核燃料プールから発生した水蒸気がこもって、作業に取りかかれずにいた。5月26日の前回調査では湿度が99.9%、温度が32.2~36.7度あった。
このため、プールの水を循環させ、空冷式の冷却装置で熱を取り除く仮設システムを5月31日から稼働。当初約70度あった水温は、当初の予測より早く2日で40度を下回り、4日午前5時で33度まで低下している。
プールの水温が下がったことで、建屋内の湿度も下がっているとみられる。4日の再調査で問題がなければ、換気装置を使った空気の浄化などを経て、内部での作業を始めるという。
毎日新聞 2011年6月4日 11時42分(最終更新 6月4日 11時46分)
2号機は着々と進んでいるように感じますね。
やはり、建屋が健全なのが良いのでしょうか。
逆に考えれば、メチャメチャになっている3号機はかなり厳しいのかもしれませんね。
ただ、メルトダウンを認め、格納容器からも漏れていることを認めているのに、どうやって「炉心冷却」ができるのでしょうかね。