米原発で非常電源作動 洪水で水流入
米ミズーリ川の氾濫により周囲が水に漬かったネブラスカ州のフォートカルフーン原発で26日、防水のため設置された臨時の堤防が壊れ、施設内部に水が流れ込んで電源が一時失われたため、非常用のディーゼル発電機を作動させた。AP通信などが伝えた。
その後、外部から電気供給が可能となり、非常用電源は必要なくなった。同原発を所有するオマハ電力公社や米原子力規制委員会(NRC)は、防水措置は何重にも施されており、安全性に問題はないとしている。
同原発は燃料補充のため4月上旬に運転を停止。その後も、洪水の可能性が高まったため停止を続けている。
同原発一帯は6月中旬までに水に漬かった。東日本大震災後の津波で福島第1原発の事故が起きたこともあり、住民から安全性を懸念する声が上がっている。
(共同)