首相 安全確認の原発は再開を
6月19日 18時3分
菅総理大臣は、インターネットを通じて、自然エネルギーについて国民と意見を交わし、原子力発電所の運転再開に関連して、「安全性が確認された原発は稼動していく」と述べ、国として、地元の自治体に対して原発の運転再開を求める考えを示しました。
東京電力福島第一原子力発電所の事故のあと、運転再開のめどが立っていない定期検査中の原発を巡っては、18日、海江田経済産業大臣が、深刻な事故に対する措置が実施されていることを確認したとして、地元の自治体に原発の運転再開を求めました。こうしたなか菅総理大臣は、19日、総理大臣官邸と宮城県や福島県など全国4か所をインターネット中継で結び、自然エネルギーをテーマに国民と意見を交わしました。この中で菅総理大臣は、原発の運転再開について「海江田大臣の考えは、私も全く同じだ。中部電力浜岡原子力発電所は例外的な特別な事情があり、ほかの、きちんと安全性が確認されたものは稼動していく」と述べ、地元の自治体に、原発の運転再開を求める考えを示しました。そのうえで、菅総理大臣は「長期的にどういうエネルギーの在り方を選ぶかというのは、しっかり議論する必要がある」と述べ、原発の運転再開の問題とは別に、将来のエネルギーの在り方の議論が必要だという認識を示しました。
「中部電力浜岡原子力発電所は例外的な特別な事情」というのが問題ですね。
首相の要請(思いつき)で停めたので、停めていてもお金が出るようです。
そうなると、他の自治体にしても「例外的な特別な事情」に絡みたくもなるでしょう。
菅はほんとうに首相ではなく王さまにでもなったつもりなんでしょうか?
もともと停める準備に入っていた浜岡原発を、自分の支持率のために海江田大臣をすっ飛ばして手柄を独り占めにし、中電から文句を言われたから札束で口を塞ぐというやりたい放題。
それよりも厄介だと思うのが、もうこの人は政治も国民も舐めていることですね。
実際、原発事故の「初動の問題」なんて、政治家もマスコミも国民も忘れてしまっている。
何度も何度も何度も書きますが、この人は事故を起こした内閣。
当然、初動のミスを隠すことが優先されますから、被災者救済は遅くなるしヌルくなる。
私は、この人がやり続けていても、ごまかしの救済しか行われません。
しかし、悲しいことに争点は他に移ってしまっている…。
菅は腹の中で大笑いでしょう。
他の政治家も手詰まりのようですし、国民も執念深くありません。
話題をどんどん作って、争点をどんどんとずらして、マスコミの目先を他に持っていけばしばらくは乗り切れると自信を深めているようです。