3号機プールにホウ酸水注水、アルカリ腐食防止
東京電力は26日、福島第一原子力発電所3号機の使用済み核燃料貯蔵プールで、ホウ酸水の注水を始めた。プールの水が強いアルカリ性を示し、放置すると核燃料を収納するアルミ製の枠組みが腐食する恐れが高いため、26~27日に計90トンのホウ酸水を入れて中和する。プールには566体の燃料集合体が入っている。
3号機は水素爆発で原子炉建屋の上部が崩壊し、大量のがれきがプール内に落下した。がれきのコンクリート片からアルカリ成分(水酸化カルシウム)が溶け出しているとみられる。1号機のプール水も同様にアルカリ性に偏っており、今後、ホウ酸水注入を検討する。2、4号機はがれきの落下が少なく、水質に問題はないという。
(2011年6月26日20時52分 読売新聞)
1~3号機循環注水冷却、きょう午後開始…東電
東京電力は26日、福島第一原子力発電所で生じた高濃度汚染水を浄化し、原子炉の冷却に再利用する「循環注水冷却」を、27日午後に開始する見通しだと発表した。
すでに淡水化処理を終えた水が約1500トンたまっており、この水を1~3号機の原子炉に注水する。
一方、同原発3号機の使用済み核燃料一時貯蔵プールを冷やす装置は、30日に稼働させると発表。5月31日に運転を始めた2号機に次いで2基目となる。事故収束に向けた工程表では、冷却装置の稼働は、10月中旬から来年1月中旬までの間を目指しており、前倒しで実施することになる。
3号機のプールでは、定期的な注水によって水の蒸発分が補われてきたが、水温は推定75~80度。建屋のコンクリートは65度以上にさらされると劣化が早まる。原子炉建屋に隣接する廃棄物処理建屋に熱交換器を新設し、プールにつながる配管を接続。建屋の外に空冷式の冷却塔を置いた。
(2011年6月27日01時25分 読売新聞)
今日になって、突然3号機の使用済み燃料プールの話題が出てきました。
正直、もう3号機の燃料プールはダメだと思ってました。
プールの温度とかは出てきますけれど、それ以外の報道は全くなかったですからね。
「あったんだ…」って気分です。
再臨界は不安ですが、存在しているということに安心したニュースです。
しかし、中身は悪いニュースと良いニュース。
中部大の武田教授も書いていますが、「ホウ酸」という単語が出てきたときには「再臨界」の恐れが出てきているということです。
ちなみにPH11.2。
つまんない話ですけど、白馬の温泉に燃料棒を入れると再臨界しちゃうのかと…。(笑)
不気味な話ですが、今日も東電のライブカメラを見ていると3号機・4号機から、モクモクと煙が出ています。(たぶん水蒸気で再臨界とは関係なし)
JNNの方を見てみると、画面は真っ黒なんですが、ときどき点のような小さな光が不規則にピカピカ。
まあ、なんだか分かりません。
さらには、嬉しいことに3号機のプールの冷却装置も前倒しで起動。
ただし、3号機の炉内の燃料に対しては、汚染水の問題でギリギリの注水しかしていません。
3号機はこれからも注意です。