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北海道から大阪まで…浄水場からセシウム、自治体お手上げ
2011.06.24
東京電力福島第1原発事故では、高濃度の放射性物質による汚染水処理が待ったなしの状況に追い込まれているが、各自治体もピンチだ。浄水場や下水処理場から出る発生土や汚泥から高いレベルの放射性物質が検出され、その処理に頭を悩ませている。
群馬県は23日、同県榛東村の県央第1水道事務所で、浄水処理の過程で生じた発生土から1キログラム当たり8万7000ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。土砂は20日に採取。保管場所での空間放射線量は毎時9マイクロシーベルトで、労働安全衛生法の基準を超えるとして作業員の立ち入りを禁止した。水道水からは検出されておらず、安全という。県内の残る3つの浄水場の土砂からも380~6500ベクレルのセシウムを検出。県は飛散しないようシートで覆う。
発生土や汚泥からのセシウム検出は群馬県や福島県だけでなく、北海道から西は大阪府まで計17都道府県に及んでいる。政府から処分基準が示されたものの、業者は二の足を踏み、埋め立て地を確保できない状態が続いている。
福島市の下水処理場からは5月8日に、汚泥1キログラム当たり最大44万6000ベクレルの放射性セシウムが検出された。原発から出る放射性廃棄物は10万ベクレルを超えた場合、コンクリートで囲んだ地下への埋め立てが必要となる。その4倍以上のレベルだ。
この施設から出る汚泥は1日約14トン。防護服姿の作業員が配管から直接袋に詰めて、敷地内のコンクリートで囲まれた穴に積み上げているが、あと半年で満杯になるという。
政府は汚泥などの扱いに関する基準について、8000ベクレルと10万ベクレルで線引きをし、それぞれの範囲で適切な安全策を取れば埋め立てや保管が可能としたが、10都県はその後も施設内に仮置きしたままだ。栃木、神奈川両県が「8月までが限界」。川崎市では「6月いっぱい」という切迫した状況に追い込まれている。
眠いからちょっとだけ。
下水処理場からでるセシウムというのは、人間が食って出したものも含まれる。
この深刻な事実を考えましょう。
そして、身体の一部に蓄積し、通過し、被曝させて出てきたもの。
関電美浜原発の運転再開前向き 福井・美浜町長
2011.6.24 22:49
関西電力美浜原発がある福井県美浜町の山口治太郎町長は24日、「夏場の需要を見越して安全に原発を再開していく必要性がある」と定期検査で停止中の同原発1、3号機の運転再開に前向きな考えを示した。
町議会で経済産業省原子力安全・保安院から美浜原発の安全確認について説明を受けたあと、産経新聞の取材に対し明らかにした。
保安院は過酷事故対策のほか、安全対策に「避難道路の整備」を盛り込むと説明。山口町長は「安全対策についての理解が相当進んだ」と評価した。
町議会で意見をまとめた上で、県の検証委員会の意見を聞き、歩調をあわせる方針。
結局、町長レベルから潰されていく…。
汚泥の肥料利用に基準、農水省
2011.6.24 20:00
下水処理施設などの汚泥から放射性物質が検出されている問題で、農林水産省は24日、汚泥を肥料として広く流通できる放射性セシウム濃度の基準を1キロ当たり200ベクレル以下と定め、福島県など15都県に通知した。
また、平成24年度末までの特例措置として、一定地域内で集めた汚泥をその地域内で流通する場合に限り、農地土壌のセシウム濃度より低ければ同1千ベクレル以下でも利用できるとした。
ただ、これまでに見つかった汚泥は基準を大幅に上回るケースも多く、農水省は「現状の汚染レベルでは肥料として再利用できる量は少ない」とみている。
ちなみに、コメは畑の10%のセシウムを吸収することが基準とされています。
だから、コメの暫定基準値が500Bqなので、その10倍の5000Bqが作付け基準。
たしかに、肥料という形で使われるのだから土地に撒かれて薄められて、作物の吸収で薄められる。
しかし、考えてみて欲しい。
下水処理施設から出た汚泥から作られた肥料を撒き続ける限り、畑の汚染濃度は少しずつ高まっていく。
そこで生み出されたものはセシウム入りで、食べて出せば、また下水処理場に蓄積する。
それを肥料にして…という、エンドレスなセシウムの循環システムが出来てしまいます。
放射線物質の問題が語られるときに気になるのが、その単体しか考えられないこと。
食うのはコメや野菜だけじゃない。
肉も食うし、魚も食う。
その蓄積をトータルで考えて論じられたデータを見たことがない。
人体に何が起こるのかを、キッチリ考えておかないと、あとになって取り返しのつかないことになるんじゃないだろうか?
自然エネ電力買い取り制度 岐阜県が反対表明へ
2011年6月24日 09時47分
菅直人首相が成立を目指す「再生エネルギー特別措置法案」の柱である自然エネルギー電力の買い取り制度に対し、岐阜県は近く、導入反対の姿勢を表明する。太陽光発電の買い取りには将来、火力発電の3倍のコストがかかると試算し、「電気料金に上乗せされ、国民に押し付けられる」と批判する。多くの自治体は導入を支持しており、議論を呼びそうだ。
法案では、電力会社は、太陽光や風力、地熱などで発電された電気を固定価格で買い取り、費用を電気料金に上乗せすることができる。
県は、国の見通しに基づき、2030年度までの太陽光発電の導入は全国で1千万世帯、年間発電量は560億キロワット時と想定。買い取り価格を1キロワット時40円から8円とし、電圧の不安定さを調整する経費も含め、来年度からの累計で総経費は12兆700億円と試算した。
一方で、同じ発電量を天然ガスを原料に火力発電した場合を計算。08年度の天然ガスの平均発電単価である1キロワット時7円をベースに試算すると、累積経費は4兆2400億円となった。
県は、自然エネルギーの推進はコスト論を含めて議論するべきだとして試算した。
県幹部は「買い取り制度に頼る自然エネルギーの普及はコストが高くなる」と指摘する。県としては、太陽光発電と燃料電池を併用し、発電した電気を各戸で蓄電池にためて活用するシステムの開発に力を入れる。
(中日新聞)
「自然エネルギー促進法」については、前にも書きましたが中途半端。
今のままでは、既存の電力会社のハードに丸々乗っからせて不安定な電気を流し、電気の安定供給は既存の電力会社に押しつけるという仕組みです。
本気で脱原発をやるのなら、「送電線の自由化」まで踏み込んで、新規事業会社に安定電力の供給の責任も負わせるべき。
結果としては、その方が安くなる。
思いつきの「自然エネルギー促進法」を検討も不十分のままに成立させてしまい、●さんの利益のために電気代に上乗せされるのは勘弁して欲しい。
余力たったの9%…電力需要、今夏最大に
埼玉県熊谷市で39・8度と6月の国内最高気温を観測するなど猛暑となった24日の関東地方では、東京電力管内の最大電力需要が、ピークの午後2時に4389万キロ・ワットと今夏最大に上昇した。
同日の東電の電力供給力は、最大4790万キロ・ワットで、供給余力は一時、約9%となった。
(2011年6月24日16時30分 読売新聞)
この記事にビビること無く、冷静にいきましょう。
今日供給できるのが4790kWということで、これから供給量は増えていきます。
電気を無駄遣いして良いと言うことではありませんが、余力たったの9%というのは悪質な煽り記事。
原発必要教の電気ナイナイ詐欺です。
学校疎開求め仮処分申し立て 郡山市の児童生徒14人
福島第1原発事故で放射線被害の恐れが強いとして、福島県郡山市の児童生徒14人が24日、市に学校ごと疎開する措置を求め、福島地裁郡山支部に仮処分を申し立てた。
文部科学省は、福島県の小中学校などで年間の積算被ばく線量が20ミリシーベルトとなる放射線量を屋外活動制限の基準値として示したが、保護者らが強く反発。児童や生徒らが学校で浴びる放射線量について「年1ミリシーベルト以下を目指す」との目標を示し直している。
申立書によると、14人の通学先の積算放射線量は、爆発事故があった3月12日からの75日間だけで3・8~6・67ミリシーベルト。
2011/06/24 16:47 【共同通信】
何度も何度も書きますけれど、IAEAの勧告した年間20mSvは、内部被曝込みの数値。
ニュースの数値は、外部被曝のみの数値です。
6.67mSvは、事実上20mSvに近い数値までいっている可能性があります。
関東人は、福島の子供たちを守る義務がある。
子供たちを疎開させないのは、福島のイメージが悪くなるからという話もあります。
疎開を応援し、次世代を守りましょう。
尿から微量セシウム 飯舘、川俣の15人「心配ない」
広島市の広島大原爆放射線医科学研究所(原医研)元所長の鎌田七男医師ら5人の専門家チームが飯舘村と川俣町山木屋地区の住民計15人の尿を検査したところ、全員から放射性セシウムが検出されたことが23日、分かった。東京電力福島第一原発事故による住民の内部被ばくの実態を裏付けた。ただ検出量はごく微量で「今後、汚染された野菜などを食べなければ心配はない」と説明している。
調査対象は4歳から77歳までで、飯舘村が10人、川俣町山木屋地区が5人。5月5日と5月末ごろの2回採尿し、広島大大学院工学研究院で100ミリリットル当たりの放射性物質量を測定した。
2回とも全員からセシウムを検出。しかしごく微量で、今後50年間、放射線を出したとしても計0・1ミリシーベルト以下に収まる量という。ヨウ素は最初の検査で6人から検出。最も高い人は3・2ミリシーベルトだった。2回目の検査で出た人はいなかった。尿などで排出されたとみられる。
鎌田医師と、わたり病院(福島市)の斎藤紀医師は「ヨウ素が検出されなかった人がいるため、呼吸ではなく、汚染された野菜やキノコを食べたのが原因ではないか。いずれもその後出荷制限されており、総じて心配はない」と結論付けた。
専門家チームは15人全員に事故後の行動についてアンケートを実施し、家の周辺の空間線量を加味して各人の5月5日までの外部被ばく量も推計した。その結果、最も高い人は13・5ミリシーベルトで、仮に避難しなかった場合は、国が定める年間被ばく限度量の20ミリシーベルトを上回る可能性が高いと分かった。10ミリシーベルト以上は6人で、9・9~5ミリシーベルトは8人、4・9ミリシーベルト以下は1人だった。
被曝量は、距離の2乗に反比例します。
住民の方々に異常なない方が良いに決まっていますが、大本営発表でないことを祈りたいです。
なんか、いろいろと気になる記事。
《茶況》 放射性物質含む茶を食べ続けた場合 県が体への影響度試算
2011年6月22日
静岡茶から放射性セシウムが検出されている問題で、県が放射性セシウムなどを含む茶を食べ続けた場合の体への影響度を試算した。県内でこれまでに検出された生茶葉の最大値は1キロ当たり379ベクレル。この生葉を1年間、毎日10グラムずつ食べ続けた場合、体への影響度を示す被ばく量は0・0221ミリシーベルトで、東京-ニューヨーク間を航空機で1回往復して受ける量の10分の1だった。
ベクレルは放射性物質の放射能の量を表し、シーベルトは放射線を浴びたときの人体への影響を示す。ベクレルからシーベルトへの換算係数が、放射性物質ごとに定められている。
試算は総務省の家計調査を基に、静岡市民1人当たりの平均的な製茶の購入量を求め、1日2グラムを消費すると見なした。製茶2グラムを作るには生葉は5倍の量が必要で、10グラムを食べ続けると仮定した。通常は生葉は野菜のように食べないが、影響度の最大値を算定した。
県などによると、人は宇宙や大地、食品などから自然に受ける放射線量が日本平均で年間1・5ミリシーベルト。医療を除き、国は人工的に受ける年間被ばく線量限度を1ミリシーベルトと定めている。
前々から思っていたんですが、放射能をタバコや飲酒や道路を渡る回数や、今回のように飛行機の搭乗に例えたりしているのですが、どうなんでしょう?
JTとか日本酒造組合とか日本自動車連合とか(そんな組織があるのかは知らない)が、学者や東電や県に向かって風評被害だって言ってきたらどうするの?
「風評被害を無くせ」と言っている人たちが、他の業種を貶めるのは変でしょう。
いい加減、このような比較にならない比較はやめません?
だいたい、私なんか酒は年に数回、タバコは厳禁、飛行機も乗らない人間にしてみれば、茶のリスクの方が高くなるんじゃないかと思うのですが、そこらへんはどうなんでしょう?
あと、寿司屋にある粉茶や抹茶、あとどら焼きやクッキーなどに粉末にして入れている茶はどうなんでしょう?
意地悪な突っ込みじゃなく、真面目に知りたいです。
そういうことも含めての比較で発表してくれたら、少しは誠意も感じられるのですが。
東京電力・西沢常務「国が掲げれば脱原発も」
東京電力の新社長に就く西沢俊夫常務は、県復興ビジョン検討委員会が「脱原発」を掲げたことについて「脱原発をコメントする立場にない」としながら、「福島県民の意見を踏まえて国として政策を決めれば受け入れるしかない。しかるべき場で国民の声を聞きながら、冷静なしっかりした議論で決めてほしい」と国民的議論で国が方針を決定した場合には脱原発を受け入れる考えを示した。
また「日本は資源がない国。どのエネルギーをいかに組み合わせると顧客のメリットになるか、具体的なデータを踏まえ安定供給、経済性の面から検証しないとならない」と述べた。
(2011年6月22日 福島民友ニュース)
新社長の顔がどこを向いているのかが丸わかりの言葉です。
一見、国民の方を向いているかのようなポーズはとっていますが、しっかりと顔は国を向いています。
また、「資源のない国」というお得意のフレーズはもうやめませんか?
資源があるのに、見ないふりをしていただけなんじゃないでしょうか。
これから、日本国内の資源を、日本国民全てで掘り起こす時代なんじゃないでしょうか?
「顧客のメリット」なんて遠回しな脅しは結構。
もんじゅ炉内落下の装置、引き抜き完了
2011年6月24日5時36分
日本原子力研究開発機構は24日午前4時55分、高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)の原子炉容器から、約10カ月間落下したままになっていた重量3.3トンの装置の引き抜き作業を終えた。
引き抜き作業は当初、23日午後2時ごろから始まる予定だったが、準備作業がはかどらず、実際に始まったのは7時間近く遅れた午後8時50分だった。
落下していた「炉内中継装置」(直径46センチ、長さ12メートル)は衝撃で変形していたため、引っかかっていた炉開口部のさやの部分と一緒に、天井にある大型クレーンでつり上げた。装置等は約8時間かけ、炉開口部の上方に据え付けた専用の容器「簡易キャスク」(直径1.4メートル、最大長16メートル)に直接、収納された。
成功はともかく良かった!
これで、10ヶ月続いた一つの不安が取り除かれました。
ただし、これは制御不能の状態が制御可能になったことを意味します。
制御棒を上げ下げして炉内温度を調節するだけで止めることの出来ない、綱渡りの状態は大変危険でした。
何よりも厄介なのが、冷却剤に使われている金属ナトリウム。
水をかけれ爆発するし、空気に触れると発火するため、炉が暴走をはじめたらこれまた制御不能なのです。
そのため、今回はアルゴンガスを充填しての作業だったようです。
もう、高速増殖炉はアメリカもフランスも諦めましたし、日本でも諦めませんか?
でも日本は福島がこんな事態になっても諦めない。
高速増殖炉は、日本の原子力政策の核エネルギーリサイクルの終着点だからです。
各原子力発電所からでる「使用済み核燃料」からはプルトニウムが出てきます。
いまはそのプルトニウムが行き先がないままに貯まっています。
しかし、プルトニウムは核燃料への転用が可能なので、大量保有に対して諸外国が非難をしているのです。
いまは仕方なく、MOX燃料としてプルトニウムを少しずつ燃やしているという話は前にも書きました。
この状態は、ストーブの灯油の中に少しガソリンを混ぜて燃やしているようなものです。
正常な状況ではありません。
そこで現在、青森県に再処理施設を作り、プルトニウムを燃料とした高速増殖炉によって、減らしていこうという考えなのです。
つまり、高速増殖炉が動かなければ、日本はプルトニウムをはじめとした使用済み核燃料の行き先を失ってしまい、おのずと動かせなくなってしまうのです。(そこで他の手を考えたのですが、またの機会)
マスコミはあまりもんじゅを扱いませんでしたが、多少認知されたようです。
この機会に、高速増殖炉の研究には撤退してもらいましょう。
核大好きなアメリカとフランスが手を引いているものが日本に扱えるわけがありません。
いや、扱わせてはいけない。
もんじゅは1日に5000万円とも5500万円とも言われています。
そのお金があれば、自然エネルギーに転換できるでしょう。
もんじゅにかける費用4日分で、風力発電が1基建ちます。
税金の使い方を考えましょう。
福島第1原発:1号機のベント「失敗」 弁開放は未確認
東京電力福島第1原発1号機の水素爆発の直前に行われ、成功したとされる格納容器の圧力を下げるための「ベント」(排気)が、実際には失敗した可能性が高いことが分かった。ベントのためには弁を開けなければならないが、東電関係者は「十分に開かなかった」と証言、東電本店も「弁開放は確認できていない」と述べた。専門家も「データから、いったん開いた弁が閉じたと読み取れる」と指摘している。
1号機の原子炉建屋内にはベント実施前から水素がたまっていた疑いがあると専門家は指摘しており、ベントの「失敗」が爆発に直接結びついたのかは不明。だが、国際原子力機関(IAEA)に7日提出した政府の報告書には「ベント成功」と記載されており、事故調査・検証委員会で議論となりそうだ。
東電などによると、1号機では3月12日午前0時6分、格納容器内の圧力が上限値(427キロパスカル=約4.2気圧)を上回る600キロパスカルに達し、吉田昌郎所長がベントの準備を指示。政府も午前6時50分、原子炉等規制法に基づくベントを東電に指示し、午前9時ごろから作業が始まった。
ベントでは格納容器内の水蒸気や水素ガスが、底部にある圧力抑制プールから配管を通り、空気の圧力で弁を開放するAO弁(建屋地下1階)、通常は電動で作動するMO弁(建屋2階)を通過し、排気筒から建屋外に放出される。AO弁には小弁、大弁と呼ばれる二つの弁があり、どちらかが開けば水蒸気は排気筒へ向かう仕組み。
東電は午前9時15分ごろ非常用のハンドルを手動で回しMO弁を25%程度開けることに成功。同9時半ごろ小弁の開放を目指したが、付近の放射線量が高く手動での作業を中止し、同10時17分、中央制御室から機械操作で小弁開放を試みた。
この直後の同10時半、建屋外の放射線量が一時的に急上昇し、放射性物質が放出されたとみられるが、30分後には元の数値に低下。一方、格納容器の圧力は下がらず、ベントの効果を確認できなかった。このため午後2時ごろ、協力会社から借りた仮設の空気圧縮機(電動空気入れ)を使い、大弁に空気を送ることで弁を開放する作業に切り替えた。
その後、格納容器の圧力は作業直前の755キロパスカルから530キロパスカルまで下がり、午後3時ごろに東電は「午後2時半にベント成功と判断」と発表。経済産業省原子力安全・保安院も追認した。
しかし、東電関係者は「弁の開放は十分ではなかった」と証言した。圧縮機による作業では空気の圧力不足で大弁が全開に至らなかったといい、弁の開放を示す計器「リミットスイッチ」にも変化はなかった。また、格納容器の圧力は午後3時ごろ下げ止まり、同3時36分の水素爆発まで上昇に転じていた。
東電は「圧力が低下したので成功と判断した。大弁の開放は確認できていない」と説明。原子力安全・保安院は「ベント成功の判断をしたのは東電で、政府として言及していない」と釈明するが、政府はIAEAへの報告書に「東京電力がベント成功と判断した」と記載し提出している。
毎日新聞 2011年6月24日 2時30分(最終更新 6月24日 3時37分)
ふーん。
これから、あとどれだけ真実とやらが出てきて、塗り替えられるんだろう。
そんだけ。
放射性物質:下水汚泥から放射性ヨウ素--第二浄化センター /奈良
県は22日、第二浄化センター(広陵町)の下水道汚泥から1キロ当たり38・7ベクレルの放射性ヨウ素を検出したと発表した。食品衛生法に基づく暫定規制値300ベクレルを下回った。放射性セシウムは検出されず、県下水道課は「周辺環境への影響はない。福島第1原発事故の影響かは分からない」としている。
県によると、宇陀川浄化センター(宇陀市)▽吉野川浄化センター(五條市)▽浄化センター(大和郡山市)の3カ所でも検査したが、放射性セシウム、放射性ヨウ素のいずれも検出されなかった。
毎日新聞 2011年6月23日
ルートは2種類。
飛んできたものか?
食ってでたものか?
結構大事なことなんだけど、微量だからってことで調べないのかな。
しかしねぇ…。
日本の放射線物質って「ヨウ素」と「セシウム」しか無いの?
枝野氏、原発再稼働「できない」
2011.6.23 13:10
枝野幸男官房長官は23日午前、共産党の志位和夫委員長と首相官邸で会談し、海江田万里経済産業相が停止中の原発の再稼働を促したことに立地県の知事が反発していることについて「一般社会の常識から考えても、県知事が『絶対反対』といっているものを稼働させることはできない」と述べ、再稼働に否定的な見解を示した。枝野氏に再稼働要請の撤回を求めた志位氏が、会談後の記者会見で明らかにした。
さて、このニュースをどう捉えていいものか…。
アドバルーンなのか?
菅と距離を置いているのか?
神戸市長、関電の原発撤退議案に反対
2011.6.23 21:17
神戸市の矢田立郎市長は23日、大阪市内で29日に開かれる関西電力の株主総会で、一部株主が提出した原発からの撤退を求める議案について「原発を止めれば、国民の暮らしや雇用に多大な影響が出る」と述べ、反対する方針を明らかにした。神戸市は約2735万株を所有する関電の第4位の大株主。
矢田市長は、理由について「自然エネルギーへの転換には時間が必要。急に原発を止めれば、街に失業者があふれ、企業も海外流出する」と説明している。
東京電力福島第1原発事故を受け、一部株主が「放射能の処理ができない原発はやめる」と定款を変更することを提案。関電の取締役会が反対を表明している。
まず関電は眠っている「揚水発電」を動かしなさいな。
来年の夏までに、東北電力のように「蓄電池」を設置しなさいな。
発電をしなければCO2も削減できて、一石二鳥。
出来ない出来ないじゃ、前に進めないよ。
原発の電気を求めない国民が増えてきた現実を踏まえて、新しい未来を目指すべきなんじゃないの?
2009年の夏、私は天の邪鬼だから生まれて初めて自民党に投票しましたよ。
もちろん惨敗。
私は、高速道路の無料化も、ガソリンが安くなるのも、子ども手当も、できるわけ無いと思っていましたが、話を聞くと本当に信じていた人が多かったんですね。
菅首相は、「自然エネルギー促進法」で小泉内閣時の郵政選挙の再来を夢見ているらしい。
あのときには、白票を入れました。
ある程度の量の白票が投じられると、選挙ってやり直しになるんですよ。
国民がどの立候補者も
政策を支持しない
という意思表示になります。
まさか、小泉・鳩山とつづいた「2度あることは3度ある」なんてことはないですよね。
またバカみたいに片一方を大勝ちさせたりしないですよね?
民主党も自民党も過半数割れで、第3・第4政党にキャスティングボートを握らせるのが、日本国民にとっては幸せなんだって思いますよ。
「自然エネルギー促進法」で勝てるなんて思われるのは、菅はよっぽど国民はバカと思っているんじゃないですか。
しばらく、これをトップに置いておこう。
来日中のレディー・ガガさん「日本は安全、観光に来て」
2011/6/23 14:19
東日本大震災の被災地支援イベントに参加するため来日中の米国の人気歌手レディー・ガガさんは23日、東京都内で記者会見を開き「日本は安全ということを(世界に)叫びたい」と東日本大震災に苦しむ日本へエールを送った。日本に約1週間滞在するガガさんは「復興には観光が大切」と強調。「観光客に日本という美しい国を見てほしい」と世界の人々に支援を求めた。
緑色に染めた髪の毛に黒い洋服という格好で「日本の為に祈りを」とのメッセージが書かれたティーカップを持ちながらゆっくりとステージに登場したガガさん。奇抜なファッションなどで知られるが、会見では時々目を潤ませながら「日本の皆さんを愛してる。私はいつでもあなたがたのそばにいる」などと熱い思いを語った。また、会見で持っていたティーカップを今後オークションにかけて寄付することを明らかにするなど、日本支援を続けるまじめな一面ものぞかせた。
東日本大震災の発生を聞いてどう思ったのかという質問に対してガガさんは「どう考えていいのか、何を言ったらいいのか分からなかった。とにかく行動に移さなくてはと思い、すぐにリストバンドを作った」と述べた。このリストバンドはガガさんのホームページなどで5ドルで売られており、売上金がすでに米国赤十字などに寄付されている。
会見には、ジョン・ルース駐日米国大使と溝畑宏観光庁長官が駆けつけた。ルース大使は「ガガさんが日本に来てくれたことで、日本が安全だということを世界に発信できる」と強調。溝畑長官も「レディー・ガガさんがニューヨークの新聞で『日本に行こう』と呼び掛けてくれたことに元気づけられた」と感謝の意を表明した。
溝畑長官から感謝状を渡されたガガさんは「日本が大好きで、日本に来た。また日本にツアーで来ることが待ち切れない」と笑顔を見せた。 被災地支援イベント「MTVビデオ・ミュージック・エイド・ジャパン(VMAJ)」は25日、千葉市の幕張メッセで開催する予定。
このおねえちゃんは、本当にいい人だ。
もんじゅが危険で、首相でさえ沖縄に逃げ出すときに、堂々と日本に来る勇気を尊敬します。
腰の据わり方も半端じゃない。
首相をやって欲しい。
福島第1原発、汚染水浄化装置の試運転再開 米社製、弁の表示誤る
2011/6/23付 情報元 日本経済新聞 夕刊
東京電力は23日未明、福島第1原子力発電所の汚染水浄化装置の試験運転を再開した。放射性セシウムの浄化能力が想定の10分の1にとどまり中断していた。東電は同日会見し「弁の開閉を知らせる表示が間違っていた。閉じたつもりが開いたままで、複数つながる除去機器の一部を通らずに汚染水が流れた」と説明。再び高濃度の汚染水を処理して性能を確かめる。本格稼働が遅れると汚染水があふれ出す恐れがある。
浄化能力が低かったのは米キュリオン社のセシウム吸着装置。汚染水のセシウム濃度を1000分の1に下げる計画だったが、約100分の1にとどまっていた。東電は「弁を正しく操作し、所定の除去機器すべてに汚染水を通せば、放射性物質は計画通りに取り除ける」としている。
東電は23日午前0時43分に高濃度汚染水を使った試験運転を再開した。2~3日後の本格稼働を目指すが、めどは立っていない。
キュリオン社製 セシウム吸着塔 概略図
セシウム除去装置概略系統図(H4スキッド弁の状態)
私は、3月11日(あえて)の原発事故以来の日々は、第2次世界大戦末期並みの国家的危機だと感じています。
違うのは、経済が動いていること。
日本の東半分が壊滅的な状態にあっても、株価も円も激しく大きなダメージは受けていない。
世界中の投資家が、まだ日本を見捨てていないということです。
日本の技術力と大和魂が日本を復活させると思われているのかも知れません。
3基メルトダウンという未曾有の危機にありながら、民間企業と民間人たちがここまで善戦しているというのは、軍隊が機能している世界の国々から見れば、第2次世界大戦の「バンザイアタック」に通じるものを見ているのかもしれません。
しかし、これはどうなんでしょう…。
難しい作業なんでしょうけど、お願いします。
汚染水は停められませんでした。
原因は弁でした。
天文学的な賠償額が世界から請求されました、と言うのは勘弁したい。
汚染水が漏れそうだからと、作業員たちの被曝覚悟のタンク移送も勘弁したい。
少しでも上手くいきますように。
玄海原発再開で政府説明会 参加県民は代理店が選定
2011年6月22日 17時57分
福島第1原発事故の影響で停止している九州電力玄海原発(佐賀県玄海町)2、3号機の運転再開に向け、政府が開く佐賀県民向け説明会の概要が22日、分かった。参加する県民6、7人を地元広告代理店が選定し、学識経験者を交えケーブルテレビのスタジオで経済産業省資源エネルギー庁などと公開質疑を行う。
資源エネルギー庁によると、説明会は26日午前10時ごろから約1時間半の予定。経産省原子力安全・保安院の担当者も出席して玄海原発の安全性や夏場の電力需給などについて説明し、質疑に加わる方向だという。
資源エネルギー庁は代理店に「特定の地域や信条に偏らないようバランスよく」参加者を選ぶよう依頼済み。費用は国が負担するという。
佐賀県民向け説明会は、原発立地県として運転再開の是非を判断するため、古川康県知事が国に開催を要請していた。
開催形式をめぐっては、石井秀夫県議会議長が22日、概要を速やかに情報公開するよう知事に申し入れ。石井議長によると、知事は「県にはまだ正式に情報が来ていないが、分かり次第伝える」と応えたという。
(共同)
地元代理店ねぇ~。
どんな代理店なんでしょう。
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