北海道から大阪まで…浄水場からセシウム、自治体お手上げ
2011.06.24
東京電力福島第1原発事故では、高濃度の放射性物質による汚染水処理が待ったなしの状況に追い込まれているが、各自治体もピンチだ。浄水場や下水処理場から出る発生土や汚泥から高いレベルの放射性物質が検出され、その処理に頭を悩ませている。
群馬県は23日、同県榛東村の県央第1水道事務所で、浄水処理の過程で生じた発生土から1キログラム当たり8万7000ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。土砂は20日に採取。保管場所での空間放射線量は毎時9マイクロシーベルトで、労働安全衛生法の基準を超えるとして作業員の立ち入りを禁止した。水道水からは検出されておらず、安全という。県内の残る3つの浄水場の土砂からも380~6500ベクレルのセシウムを検出。県は飛散しないようシートで覆う。
発生土や汚泥からのセシウム検出は群馬県や福島県だけでなく、北海道から西は大阪府まで計17都道府県に及んでいる。政府から処分基準が示されたものの、業者は二の足を踏み、埋め立て地を確保できない状態が続いている。
福島市の下水処理場からは5月8日に、汚泥1キログラム当たり最大44万6000ベクレルの放射性セシウムが検出された。原発から出る放射性廃棄物は10万ベクレルを超えた場合、コンクリートで囲んだ地下への埋め立てが必要となる。その4倍以上のレベルだ。
この施設から出る汚泥は1日約14トン。防護服姿の作業員が配管から直接袋に詰めて、敷地内のコンクリートで囲まれた穴に積み上げているが、あと半年で満杯になるという。
政府は汚泥などの扱いに関する基準について、8000ベクレルと10万ベクレルで線引きをし、それぞれの範囲で適切な安全策を取れば埋め立てや保管が可能としたが、10都県はその後も施設内に仮置きしたままだ。栃木、神奈川両県が「8月までが限界」。川崎市では「6月いっぱい」という切迫した状況に追い込まれている。
眠いからちょっとだけ。
下水処理場からでるセシウムというのは、人間が食って出したものも含まれる。
この深刻な事実を考えましょう。
そして、身体の一部に蓄積し、通過し、被曝させて出てきたもの。
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