福島第1原発、汚染水浄化装置の試運転再開 米社製、弁の表示誤る
2011/6/23付 情報元 日本経済新聞 夕刊
東京電力は23日未明、福島第1原子力発電所の汚染水浄化装置の試験運転を再開した。放射性セシウムの浄化能力が想定の10分の1にとどまり中断していた。東電は同日会見し「弁の開閉を知らせる表示が間違っていた。閉じたつもりが開いたままで、複数つながる除去機器の一部を通らずに汚染水が流れた」と説明。再び高濃度の汚染水を処理して性能を確かめる。本格稼働が遅れると汚染水があふれ出す恐れがある。
浄化能力が低かったのは米キュリオン社のセシウム吸着装置。汚染水のセシウム濃度を1000分の1に下げる計画だったが、約100分の1にとどまっていた。東電は「弁を正しく操作し、所定の除去機器すべてに汚染水を通せば、放射性物質は計画通りに取り除ける」としている。
東電は23日午前0時43分に高濃度汚染水を使った試験運転を再開した。2~3日後の本格稼働を目指すが、めどは立っていない。
キュリオン社製 セシウム吸着塔 概略図
セシウム除去装置概略系統図(H4スキッド弁の状態)
私は、3月11日(あえて)の原発事故以来の日々は、第2次世界大戦末期並みの国家的危機だと感じています。
違うのは、経済が動いていること。
日本の東半分が壊滅的な状態にあっても、株価も円も激しく大きなダメージは受けていない。
世界中の投資家が、まだ日本を見捨てていないということです。
日本の技術力と大和魂が日本を復活させると思われているのかも知れません。
3基メルトダウンという未曾有の危機にありながら、民間企業と民間人たちがここまで善戦しているというのは、軍隊が機能している世界の国々から見れば、第2次世界大戦の「バンザイアタック」に通じるものを見ているのかもしれません。
しかし、これはどうなんでしょう…。
難しい作業なんでしょうけど、お願いします。
汚染水は停められませんでした。
原因は弁でした。
天文学的な賠償額が世界から請求されました、と言うのは勘弁したい。
汚染水が漏れそうだからと、作業員たちの被曝覚悟のタンク移送も勘弁したい。
少しでも上手くいきますように。