トルコへの原発輸出、日本の優先交渉打ち切りも
日本が受注を目指しているトルコの原子力発電所建設計画について、日本の優先交渉権が7月末にも打ち切られることが25日、明らかになった。
トルコ政府が日本政府に対し、7月末までに交渉継続の意思を明確にしない限り日本との優先交渉を打ち切り、他国との交渉を開始すると伝えてきた。日本の原発輸出を巡っては、菅首相が見直しを表明したことで政府の方針が不透明化しており、トルコとの優先交渉は白紙に戻る可能性が高まっている。
トルコは黒海沿岸の都市シノップで2020年頃の原発稼働を予定しており、東芝が受注を目指している。トルコは昨年12月に韓国との交渉を打ち切り、日本政府に優先交渉権を与えていた。トルコは日本と同じ地震国で、日本の耐震技術を評価したところが大きい。日本政府に対しては、原子力関連の技術移転や人材育成、法整備の手助けなどを期待している。
(2011年7月26日03時05分 読売新聞)
トルコという国は、世界でも指折りの「親日国」といわれています。
日本人は、トルコという国に対してはたいした思い入れのない人が多いと思うのですが、それにもかかわらず、日本を愛し、この原発交渉にしてもそうですが日本を優遇してくれるのは、ありがたい限りです。
トルコが親日国になった理由は、和歌山県串本沖で起こった「エルトゥールル号遭難事件」によります。
日本人というよりは、現在の串本町(大島村)の住民の献身的な救出作業に寄るものなのですが、600名近くが亡くなる中、約70名の人を助けることができました。
また、助かった人たちには日本国中から義捐金が集まり、日本海軍がトルコに送り届けることもできたのだそうです。
日本にしてみれば、当たり前のことをしただけという感覚だからでしょう。
1890年に起こったこの事件は、日本人にしてみれば歴史の中に埋もれてしまった出来事なのですが、トルコの人たちはこの事件を忘れず、日本のことを愛してくれています。
その一例が、1985年のイラン・イラク戦争のときに発揮されます。
イラクがイラン上空の航空機の無差別攻撃を宣言し、イランに多くの日本人が取り残されます。
日本は、取り残された日本人を救助する手立てを失うわけですが、無差別攻撃を受ける危険を覚悟してまでして飛行機を飛ばしてくれたのがトルコなのです。
トルコも地震が多発する国です。
日本とトルコの友好関係を考えるのなら、例え巨額な利益を損なうことになっても、トルコへの原発輸出は無くなった方が良いと思います。
先人たちが、心と心で結びつけた友情関係は金に換えてはならない。
同じように、親日国のモンゴルに、日本は核の最終処分場を作ろうとしています。
とてもバカ野郎な話です。
日本は、友達の顔を札びらでひっぱたくようなならず者にはなってはならない。