保安院「福島事故は別枠で」 作業員被ばく 上限緩和要請
2011年7月28日 朝刊
経済産業省原子力安全・保安院が、福島第一原発の事故収束に当たる作業員の被ばく線量について、上限値を大幅に緩和するよう厚生労働省に働き掛けていたことが二十七日、分かった。保安院は原発や作業員の安全を守るのが主な役割だが、これに逆行する行為ともいえ、批判を浴びそうだ。
保安院の説明では、寺坂信昭院長が四月一日、厚労省の労働基準局長と面談し、今後、収束作業で作業員が被ばくしていくと、現在の作業員の被ばく線量のルールでは、やがて人手不足になる恐れがあると説明。
既に政府は、福島第一の事故の収束作業に限って、被ばく線量の上限を二五〇ミリシーベルト(通常の上限は、年間五〇ミリシーベルト、五年間で計一〇〇ミリシーベルトまで)まで緩和していたが、寺坂院長は、福島第一での被ばく量は、通常時の上限値に含めないよう緩和を求めた。
この通り緩和されると、仮に福島第一で二五〇ミリシーベルトを被ばくしても、別の原発に移ってしまえば、「五年間で一〇〇ミリシーベルト」の枠が残ることになる。最悪の場合、二年間で三五〇ミリシーベルトまでの被ばくが認められることになる。
面談に先立ち保安院は、東京電力に対して今後の収束作業で五〇ミリシーベルト以上の被ばくをする作業員が何人くらい出るか予測するよう指示。東電が協力企業などから予測値を集めた結果、約二千人という数字が出た。
保安院側はこの数字を面談の席で厚労省側に示し、大幅緩和を求めたという。
厚労省は福島第一での被ばく量を別枠扱いにすることは拒否した。代わりに、福島第一での被ばく量が五〇ミリシーベルトを超えても、これまでなら一年間、他の原発で働けなくなるところを、五年間で一〇〇ミリシーベルトを超えない範囲なら作業を続けてもよいと認めた。四月二十五日付で保安院に伝えた。
保安院の森山善範原子力災害対策監は「一義的には作業員の被ばく管理が保安院の役割。一方、事故収束も大切で、緩和を求めた。東電の懸念を踏まえた対応だが、東電から正式に要望されたことはない」と述べた。被ばく予測については「(事故当初は)今後の見通しが立っていないことから、大まかな概算しかできなかった」と、根拠が薄いことも認めた。
保安院の鬼畜っぷりはもの凄い。
フォローしていませんが、菅などは500mSvに引き上げろとまで言っていたそうなので、さすが鬼畜の親玉って感じです。
原発を本当に続けたいのなら、政治や経済界だけでなく、学校などにも協力をして、人材育成を測らなければいけないんじゃないの?
産業が欲しいって言っている原発推進県の住民などは、今後の経験のためにふくいちで修行すべきじゃないの?
マジで。
4ヶ月以上経っても、人材が足りない足りないを繰り返しているけれど、これから10年掛けて炉の中に落ちた(と言っている)燃料棒を取り出す技術を確立するとか言っているのに、今から足りないなんて言ってたら、10年後には人なんか居なくなるでしょ。
これは、雇用システムにも、人材育成システムにも問題があるって言うことじゃないですか?
下請け、孫請け、孫々請け・・・なんてことばかりをしていれば、明らかに安い給料での使い捨てで、まともな人材なんて育つわけがない。
今からでも金を掛けて人材を育てるしかないんじゃないの?
給与とか、福利厚生とか、年金とかの制度を充実させて。
日本は資本主義社会。
仕事と給与の関係も、需要と供給のバランスで成り立っています。
人手不足は、そのバランスが悪いから。
放射線被ばく量だけで片付く問題じゃない。
こんなことを許していたら、350mSvは、500mSvになり、まだ動いているから600、700・・・となるに決まっている。