放射性物質:海底土から検出 最大1380ベクレル
環境省は8日、岩手県陸前高田市から宮城県名取市にかけての沖合計7地点で実施した放射性物質のモニタリング調査で、海底の土1キロあたり最大1380ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。一方、海水からはどの地点でも検出されなかった。
調査したのは陸前高田市、宮城県気仙沼市、南三陸町、石巻市、仙台市、名取市の沖合10キロもしくは20キロ地点の海底の土と海水。土には放射性セシウム134が1キロあたり検出限界以下~620ベクレル、同137が24~760ベクレル含まれていた。いずれも濃度が最も低いのは陸前高田市沖、最も高かったのは石巻市沖だった。
海底の土からの検出について、同省は「原発事故で大気中に放出された放射性物質が落ちてきたか、海洋に漏れ出した高濃度汚染水が原因ではないか」と指摘する。【江口一】
なんか腹が立った。
「原発事故で大気中に放出された放射性物質が落ちてきたか」って何?
水深がどれくらいのところか分かりませんが、海底に1380Bqも溜まるほどってことは、どれだけの放射性物質が落ちるの?
しかも、またBq/kgだし。
まだ、学者さんの中でも定説がなく、Bq/m2に換算するには50~100倍のようです。
50倍で69000Bq、100倍で138000Bqになります。
石巻沖で、仮に大気中に放出されたものでこれだけの汚染があったとしたら、陸はどうなるの?
宮城県知事は風評被害の恐れがあるから測らないという方針なので、グリーンピースジャパンのごくわずかな調査から推測するしかないのですが、これこそ風評被害だろう。
ホットスポットの可能性は残りますが、まだ陸地はここまで汚れてはいない。
よって、大気中から放出されて汚れた量はそんなに多くないと推測できます。
つまりは、高濃度汚染水による汚染でしょう。
「カツオを獲って復興だぁ~」とかやっていますが、カツオを獲るよりも先に海底の汚染マップを作るのが先じゃないですか?
その海底にどんな生き物が住んでいて、どのような移動をするのか?
カツオやマグロ・サンマなどの汚染も気になりますが、海底に生息する生物の汚染の方が深刻だと思いますよ。
正直、三陸産のヒラメ・カレイなどは怖くて食えない。
復興したいのでしょうが、焦って復興しようとすれば、三陸の海の幸という名声が傷つくだけですよ。
健全な食べ物であって、初めて海の幸なのです。
1年くらいは、ゆっくりと海洋調査をしてからでも遅くないと思います。