東電が鹿島火力4号機を補修停止 60万キロワット脱落
2011.7.27 15:07
東京電力は27日、鹿島火力発電所4号機(茨城県神栖市、出力60万キロワット)を、補修のため、同日午後10時に停止すると発表した。ボイラー設備からの燃焼ガス漏洩(ろうえい)を修復し、8月6日には運転再開するとしている。昭和47年に運転開始した老朽設備のため、ガス漏れは経年劣化が原因とみられる。
鹿島火力4号機の停止を受け、東電は28日分の「でんき予報」の供給力から60万キロワットを差し引く。ただ、全体の供給能力については、他の設備の稼働状況などを加味し、29日に改めて修正値を公表するとしている。
ガス漏洩が見つかった4号機は、3月11日の東日本大震災発生時は定期検査中で、4月から運転を再開していた。今月9日にボイラー上部のマンホール付近からガス漏れが確認されたが、電力需給の逼迫懸念があったため、監視を強化しながら運転を継続していた。