果樹の放射線量、古い樹皮削り取りで激減
県は25日、ブドウやモモなどの果樹の表皮をはぐことで放射線量が激減した、と発表した。樹木に付着した放射性物質の除染対策の一つとして紹介。樹木そのものの汚染量を軽減することで、果実への付着などの危険性を下げる狙いがある。県の農業技術情報で同日、明らかにした。
県によると、汚染された主枝について、古くなった「粗皮」をはいだり削り取ることで軽減できる。ただ、樹皮などから果実に放射性物質が移行するかどうかは、調査中という。
5月10日に行った調査では、モモやオウトウ(サクランボ)、リンゴ、ナシ、ブドウの主枝表面の線量を測定した結果、雨が直接当たった主枝上側の線量が高く1分間当たり2500~4000cpmを観測。ナシとブドウの主枝の粗皮を削り取るなどしたところ、7分の1程度に減少した。
粗皮が形成され、取り除くことができるのはブドウ、ナシ、リンゴ、カキ。生きた樹皮を傷つけないよう注意しながら、専用の削り器具などを使ってかき落とすように削る。主幹や主枝の基部などで、周辺に果実がない部分を中心に行う。
(2011年7月26日 福島民友ニュース)
自分の勉強不足かもしれませんが、チェルノブイリではこのような研究はしていないと思います。
これにより、果実への移行が減らせれば、農家にとっては良い知らせになるでしょう。