浜岡原発:1号機、損傷燃料搬出できず 1本だけ引き取り手なく17年 /静岡
廃炉に向けて作業中の中部電力浜岡原発(御前崎市)1号機で、表面に小さな穴が開いた使用済みの損傷燃料を搬出できず、1本だけ17年近く燃料プールに残っていることが28日、分かった。かつて引き取っていた英国企業との契約切れ後、国内で処理するためのルール作りが遅れているためで、使用済み核燃料対策の不備が浮き彫りになった。
中電によると94年12月4日、1号機の排ガスの放射線量が上昇し手動で運転を停止した。核燃料のうち1本の被覆管に髪の毛1本の大きさの穴が開き、原子炉から排出される希ガスに微量の放射性物質が混じっていたことが原因だった。
髪の毛1本の穴でも損傷燃料は放射性物質漏えいの恐れがあり、放射線量も多い。他の燃料と一緒には運搬できない上、来秋完成予定の青森県六ケ所村の再処理施設も受け入れるかどうか未定だ。
中電は損傷燃料を監視カメラでモニターできる特別な容器に入れて1号機の燃料プールに保管。1000本以上残っている2号機の使用済み燃料と合わせて4、5号機いずれかの燃料プールに13年度中に移し、1、2号機の廃炉作業を進めていく。
毎日新聞 2011年7月29日
まあ、いろいろと取り繕って書いてありますが、取り出すことができないようです。
なんたって、1号機は2002年まで動いていたのです。
つまり原子炉が動いていた7年強の間、取り出すことができていないでいたのですから。
さらには、他の使用済み核燃料を抜いたあとも10年放置。
入れたままにしている理由は、取り出せない意外に理由は考えられませんね。
ちなみに、核燃料棒は13ヶ月使ったら使い終わるようです。(事実誤認があるかも)
しかし、まだまだエネルギーを放出するのだそうです。
それでやめてしまうのは、いつまでも使い続けてしまうと放射線が出過ぎるようになってしまい、人間ではどうすることもできなくなってしまうからとか。
17年放置した核燃料は本当に取り出せるのでしょうか?
そしてもう一つ。
被覆管に髪の毛1本程度の穴が開いた程度でこれです。
17年経っても動かせない。
先日の政府の発表で、政府は10年間で底に落ちた核燃料を処理する技術を開発し、取り出すとしています。
これがいかに絵空事であるかがよく分かります。
浜岡は、巨大地震が起こったときにトラブルが起こっても、1号機はどうもならんわけです。
このニュースは激しく重い。