精神科医・香山リカ氏、「原発問題にのめり込むのはニート」発言を謝罪
2011年7月6日 10時00分 (2011年7月6日 16時55分 更新)
精神科医で立教大学現代心理学部教授の香山リカ氏が2011年7月5日、連載しているコラム「香山リカの『こころの復興』で大切なこと」(ダイヤモンド・オンライン)において、同月1日に同コラムで「ネットで原発にのめり込むのは引きこもりやニートが多く見える」と主張したことで、誤解を与える結果となってしまったことについて謝罪した。
香山氏が「ネットで原発にのめり込むのは引きこもりやニートが多く見える」と主張したことについては、ニコニコニュースでも報じ反響があったが、寄せられた意見の多くは「統計を取ったわけではあるまい。(中略)レッテル張りと思う人もいるだろう」「ネット=ニート、引きこもりっていう偏見やめろよな」「分析じゃなくて感覚の域」という批判的なものだ。しかし、一方では「結構核心突いてると思う」と同調する声もあった。
香山氏は、今回更新されたコラムで、
「私自身は脱原発の立場にあり、小出裕章氏の著作、ご発言をほぼ全面的に信頼し、これまでのご活動にも深い尊敬の念を抱いています。(中略)小出氏ならびに読者のみなさまには本当に申し訳なく思います。心からおわびいたします」
と謝罪。その上で、
「現実の問題としての原発問題を把握する上で、『原発問題がもたらした心の変化』を意識していないと、誤った判断を招きかねないと思いました」
と述べ、「放射線医学の専門家でもない」精神科医として、「原発問題がもたらす心の変化」についての問題提起こそがコラムの本意のひとつであったと釈明。「言葉足らずになってしまったことは否めません。(中略)誤解を招きかねない発言をしたことは、本当に申しわけなく思っています」と重ねて謝罪した。
原発事故って、虚構発見器みたいなもんですね。
いろいろな権威が崩れていく。