餌のわら 放射性セシウム検出
7月11日 11時58分
福島県南相馬市から出荷された肉牛から国の暫定基準値を超える放射性セシウムが検出された問題で、福島県が農家から採取した餌のわらから、国の目安を大きく超える高い濃度の放射性セシウムが検出されたことが分かりました。原発事故のあと、屋外にあったわらとみられ、県が引き続き調査しています。
この問題は、福島県南相馬市で飼育され、東京都の食肉処理場に搬入された11頭の肉牛から国の暫定基準値の3倍を超える1キログラム当たり1530から3200ベクレルの放射性セシウムが検出されたもので、福島県は、南相馬市に対して肉牛の出荷の自粛を要請しています。福島県は、原因を探るため10日、飼育していた農家から餌や井戸水を採取し、専門機関で分析しました。県の複数の幹部によりますと、分析の結果、餌のわらから国の目安となる1キログラム当たり300ベクレルを大きく超える高い濃度の放射性セシウムが検出されたということです。この農家では、牛の飼育は屋内で行っていましたが、県の調査に対し「震災前に農場周辺で刈り取ったわらだけでなく、原発事故のあと屋外にあったわらも与えていた」と説明したということです。県は、引き続き餌や水の分析を進めるとともに、飼育方法などに問題がなかったかどうか詳しく調べています。
放射性セシウム検出で聞き取り
7月10日 19時5分
福島県南相馬市から出荷された肉牛11頭から国の暫定基準値をこえる放射性セシウムが検出された問題で、福島県は10日、この農家を訪れ、牛の飼育状況の聞き取り調査を行うとともに採取したえさや水を専門機関で分析し原因について調べています。
この問題は、福島県南相馬市の農家で飼育され、東京都の食肉処理場に搬入された11頭の牛から、国の暫定基準値の3倍から6倍余りに当たる1キログラム当たり1530から3200ベクレルの放射性セシウムが検出されたもので、福島県は南相馬市に対し、肉牛の出荷の自粛を要請しています。この問題を受けて、10日、県の農林水産部の職員ら6人が、この農家を訪れ、およそ2時間かけて牛の飼育状況の聞き取り調査を行うとともに、えさの保管場所などを確認しました。調査によりますと、この農家では震災前から牛はいずれも屋内で飼育され、密閉した容器に保管していたわらなどに県外から購入した飼料を混ぜたえさを与えていたほか、地下10メートルほどの深さからくみ上げた井戸水を与えていたということです。調査のあと、福島県農林水産部の森口克彦主任は「えさは国の指導に従って雨風に当たらないように屋内で保管されていたし、井戸水も雨水が直接入る状態ではなく、管理状況からは問題は見当たらなかった」と話していました。県は、10日の調査で、採取したわらや飼料、井戸水を専門機関で分析し、原因について詳しく調べることにしています。
餌のわらから7.5万ベクレル
7月11日 18時38分
福島県南相馬市の農家から出荷された肉牛から、国の暫定基準値を超える放射性セシウムが検出された問題で、福島県が餌のわらを調べたところ、国の目安を大幅に超える1キログラム当たりおよそ7万5000ベクレルの放射性セシウムが検出されました。わらは原発事故のあとも屋外に置かれていたということで、福島県は、ほかの肉牛農家についても餌の管理状況を確認するため立ち入り調査を始めました。
この問題は、福島県南相馬市の農家で飼育され、東京都の食肉処理場に搬入された11頭の牛から国の暫定基準値を超える放射性セシウムが検出されたものです。福島県は10日、この農家から飼育状況について聞き取り調査を行うとともに、餌のわらや飼料、それに井戸水の提供を受けて専門機関で分析していました。その結果、餌のわらから1キログラム当たりおよそ7万5000ベクレルの放射性セシウムが検出されたことが分かりました。これは、わらが水分を含んだ状態に換算すると、餌に使用できるとされる国の目安のおよそ56倍に当たります。福島県によりますと、わらは原発事故のあと4月上旬まで屋外に置かれ、その後、出荷直前まで牛に与えられていたということで、この農家は「原発事故のあと、配合飼料が不足していたので、使ってしまった」と説明しているということです。福島県は、ほかの肉牛農家についても餌の管理状況に問題がないか確認するため、まず計画的避難区域と緊急時避難準備区域にあるおよそ260の農家に対し、11日から今週末にかけて立ち入り調査を行い、その後、調査の対象を県内すべての肉牛農家に広げることにしています。また、出荷する前に肉牛に放射性物質が含まれていないか調べるモニタリング検査を強化する方針です。
どうして一夜にしてニュースが一転してしまったのでしょう。
前日のニュースでは問題の無かった飼料が、翌日には7万5千Bqの汚染。
1kg食うと、約1mSv汚染されます。
どうすれば、7万5千Bqものワラの汚染があるのでしょう。
ワラ?
雑草でもなく、干し草でもなく、ワラ?
震災直前(原発事故前)に刈り取ったワラ?
震災直後(原発事故後)に刈り取ったワラ?
そもそも、3月の凍った大地に畑にワラがあるか?
農家の詳細な話では、ワラは畑に刈り敷いていたものということですが、それって何でしょう?
私には、この牛肉汚染問題を、この一軒の農家に押し付けてケリを付けさせようとしているように思えてならない。
そうでなければ、その前の記事に書かれている農家の苦悩の言葉が全く筋の通らない話になってしまう。
ワラに問題をすり替えることによって、水の汚染を隠し、地元の畜産を守ろうとしているのではないだろうか?
イヤな見方をしてしまえば、この地区の肉用牛を他の近くに移動させ、健全なエサと水を食べさせてセシウムが抜けるのを待っていれば、とりあえず暫定基準値から下げられるかもしれない。
宮崎牛は、口蹄疫のときにあれほど徹底して殺したのに、なぜ同じ処置が執られないのか不思議です。