原発周辺の土地国有化を=民主検討チームが提言
民主党の原発事故影響対策プロジェクトチーム(座長・荒井聡前国家戦略担当相)は3日、東京電力福島第1原発付近の土地の国有化など13項目の政府への提言をまとめた。原発付近の土地について、正確な放射線量を測り、居住が長期間にわたり不可能な場合、住民の理解を得た上で国有化し、住民に十分な支援策を講じるよう求めた。
また、原子力行政の在り方については、原子力安全・保安院を経済産業省から独立させた上で、内閣府の原子力安全委員会や文部科学省の放射線モニタリング部門も含めて体制を見直すよう提言した。(2011/08/03-21:04)
〔毎日新聞〕
原発事故周辺の土地、国有化提言
2011年 08月 3日 20:26 JST
民主党の原発事故影響対策プロジェクトチームは3日、東京電力福島第1原発周辺地域について、長期間放射線量が下がらず居住が不可能な場合、住民の移住を促した上で政府が買い取って国有化することを柱とした提言をまとめた。使用済み核燃料の処理に膨大な年月がかかると予想し、「1万本以上の使用済み燃料を放置した上で、居住を認めることはあり得ない」としている。
〔ロイター〕
宮城の田舎から見た光景というのは今でも時々夢に見ます。
本家の真っ正面は北上平野(仙台平野)が石巻まで広がり、地平線まで青々とした稲です。
風が吹くたびに稲は波打ち、その風を浴びるのが好きでした。
きっと今でもほぼ同じ光景が広がっていると思うのですが、この土地も放射能に汚染されていると思います。
山一つ、用水路1本、防火槽や電信柱やそこに住んでいる人たちでさえ、その土地の一部なのだと思います。
私は何回か経験があるのですが(笑)、普通に日常を過ごしていたのを突然に失うというのはなんともやるせない。
住めなくとも、自分の基盤はそこにあるのです。
時間は進んでいくけれど、自分だけが前に進めずに腐っていくような気がしました。
3月の伊勢への逃亡のときもそうですが、捨てる覚悟はして出てきたものの、捨てることは事実上先送りで、捨てる・戻るの決断を自分がしない限り前にも後ろにも進めない。
これは、数週間でもつらいです。
それが数ヶ月に及んでいる原発被災地の方々は、私と同じかは分かりませんが、はるかに悶々とした日々を送っているのではないかと想像はできます。
冷たい言い方になってしまうと思います。
放射能による立ち入り禁止区域をあちこちに作られた自宅に帰りたいですか?
それでも帰りたい気持ちも捨てきれないと思います。
しかし、そこで日常が送れますか?
新しい命を育むことができますか?
それが出来ないと、やがて…。
私が決めることではありませんが、新しい場所で気持ちを切り替えて新しい生活を送るというのも一つの手ではないでしょうか。
原発被災地の方々には、新しい生活を行うための支援が必要だと思いますし、そこには最大限の税金の投入があって良いと思っています。
そして、望んでいる方が多いのなら、自分なりに支援をしていきたいと思います。
時間はかかると思いますが、青臭いかもしれませんが、自分が前を向くためには「自分の決断」が不可欠であることを、3月の伊勢で学びました。
いくら神さまに祈っても、自分が動かなければ何も動きません。
その手助けを政府がしてくれるというのなら、当然の権利と利用して前を向いても良いのではないでしょうか。
勝手なことを書きました。