家庭の電力、2割過剰推計 「15%節電」厳しすぎ?
2011年8月1日3時0分
真夏のピーク時、東京電力管内の家庭が使う電力の政府推計が、経済産業省資源エネルギー庁が調べた実測値よりも2割多いことがわかった。政府は節電メニューを示して家庭にも15%の節電を要請しているが、消費量を多めに見積もったため、家庭に必要以上の節電を求めたことになる。
エネ庁が5月に公表した推計によると、真夏の午後2時の家庭での使用電力は、在宅で1200ワット、留守宅と合わせた平均で843ワット。東電がエネ庁に提出した昨夏ピークのデータを元に推計した。全使用量は6千万キロワットで、東電はこのうち家庭を1800万キロワットと見積もった。
この値は実測データよりかなり高い。エネ庁が、電気料金と使用量との関係を調べる目的で、推計とは別に実施した調査によると、昨夏ピークに在宅世帯で1千ワットで、今回公表の数値より200ワット少なかった。シンクタンク「住環境計画研究所」も、エネ庁の委託で2004~06年度に電力需要を調べた。夏のピーク時に世帯平均670ワット、管内全体では1200万キロワットというデータが得られたが、エネ庁はこの数値を今回の推計に使わなかった。
エネ庁が家庭向けに示した「節電対策メニュー」に従うと、1200ワットの15%にあたる180ワットの節電はエアコン利用を減らさないと達成できない。だが、1千ワットの15%にあたる150ワットなら照明などエアコン以外の工夫で間に合う。
東電企画部によると、電力使用量の詳細は大口契約の一部しかデータがなく、エネ庁に出した数字は様々な仮定をおいて推計した。「提供を求められてから、数時間ほどで作ったデータ。家庭の使用分は実際より大きめの可能性がある」(戸田直樹・経営調査担当部長)と説明する。
東京電力が、いかに東京電力管内の一般家庭をナメているかが分かる記事です。
結局は、この夏の15%カットにしても、春の計画停電にしても、政治がらみだったと言うことでしょう。
もうちょっとハッキリ言えば、
原発を続けるためのブラフ
だったと言うことでしょう。
あちらこちらから、冬の電気代も危険!来年の夏の電気代も危険!何年先まで危険!という声が聞こえていますが、そもそもの東電の出した数字が間違えていたわけですから、危険と言っている方々は計算のやり直しをしてください。(笑)
だいたい、東電や他の電力会社だって商売なんだから、電気を売らなきゃメシは食えない。
原発が動かせないとなれば、他の方法で電気の仕入れを考えていくはずです。
何年も先まで電力危機が続くとは考えられません。(笑)