コメ予備検査で500ベクレル
9月23日21時5分
収穫前の稲の一部を刈り取って放射性物質を調べるコメの「予備検査」で、福島県二本松市の旧小浜町のコメから国の暫定基準値と同じ1キログラム当たり500ベクレルの放射性セシウムが検出されました。福島県は、二本松市を「本検査」での重点区域に指定し、出荷できるかどうかを判断することにしています。
政府が求めているコメの放射性物質の検査は、収穫前に一部を刈り取って放射性セシウムによる汚染の傾向を把握するための「予備検査」と、収穫したあとの「本検査」の2段階で行われています。福島県によりますと、県の「予備検査」で、二本松市の旧小浜町で採取されたコメから、1キログラム当たり500ベクレルの放射性セシウムが検出されました。これは国の暫定基準値と同じ値で、国が求めたコメの放射性物質の検査で検出された値としては、これまでで最も高いものです。福島県は、二本松市全体を「本検査」での重点区域に指定し、検査地点を計画していた38地点からおよそ300地点に増やして、収穫されたコメを出荷できるかどうか判断することにしています。
予備検査で初の基準超え 福島県二本松市で採取のコメ
2011年9月23日22時50分
福島県は23日、収穫前に行う一般米の放射性物質の予備検査で、二本松市の旧小浜町地区で採取したコメから1キロあたり500ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。予備検査の基準の同200ベクレルを初めて超えた。
これにより、二本松市は、収穫後に行う本検査の重点調査区域となり、調査地点を38から約300に増やして本検査を行う。本検査で同500ベクレルを超えると、出荷停止になる。
県によると、基準を超えたのは9月12日に採取したひとめぼれの玄米。この水田の土壌の放射性セシウムは同3千ベクレルで、県は、土がコメに混入した可能性もあるとして再検査したが、ほぼ同じ値が出たという。周辺の水田から採取した玄米を調べた結果、最大で同212ベクレルだった。県の菅野和彦・水田畑作課長は「高い濃度が検出された理由は分からない」としている。
一般米の検査は、収穫前に汚染の傾向を調べるための予備検査と、収穫後に出荷の可否を判断するための本検査の2段階で行う。福島県の場合、今回のように予備検査で基準を超えると、おおむね15ヘクタールごとに2カ所の割合に調査地点を増やす。本検査で同500ベクレルを超えた場合、旧市町村単位で出荷ができなくなる。
福島県では8月下旬から早場米の検査が行われ、すべてで国の基準値を下回っている。9月初旬からは一般米の検査が始まり、作付けした48市町村のうち、予備検査と本検査を終えて問題がなかった13市町村で出荷が可能となっている。これまでの検査で最も高い値は福島市の旧小国村の同136ベクレルだった。(木村俊介)
おそらく「いつかは」とは思っていましたが、思っていたよりも衝撃的な出かたでした。
コメの以降係数は、高めに見積もって0.1であろうということを基準にして、コメの暫定規制値500Bq未満を満たすために5000Bq未満の土地で耕作をしたはずでした。
ここの土地は、発表を信じるのなら3000Bq程度ということで、以降係数0.1を遥かに超えることになったわけです。
一つ疑問。
3000Bqというのは、500Bqの汚染米が見つかった土地の数値なのでしょうか?
福島の農家の方のツイートを見ていると、旧市町村単位で測定は2カ所などとも言っています。
「測定箇所がぜんぜん足りなくて不安」
もしも、汚染米が見つかった土地ではない周辺の土地が3000Bqであったという話なら、そこの土地を測る必要があるでしょう。
しかし、その土地が3000Bqどころか5000Bqを超えていた場合には、福島でのコメ作りのすべての前提が全て崩壊してしまうわけです。
また、報道のとおりに3000Bqだった場合には、その土地でなぜそんなにセシウムが移行してしまったのかを徹底的に調べる必要があるでしょう。
何度か書きましたが、土地質でセシウムの移行は異なることが分かっています。
消費者の立場としては、田んぼ1枚1枚での調査をしてもらいたいくらいなのですが、現行のような大雑把な調査を続けるのなら、汚染米の出た土地と同じ土地質はアウトになる可能性が高いので、流通させて欲しくないというのが本音です。
ただ、二本松市は震災以降、本当に頑張っていると思います。
二本松市以外のおコメについては、私には低すぎるのではないかと思っているくらいです。
市長は負けずに頑張ってほしいと思います!