自治体設置は全国初 太陽光発電所
県が阿賀野市に設置する「新潟東部太陽光発電所」=写真=で太陽光パネルの設置作業が完了し、10月31日から営業運転が始まる。自治体が設置した太陽光発電所は全国でも初めてという。東京電力福島第一原子力発電所の事故で再生可能エネルギーに注目が集まる中、自然に優しい発電所として注目される。
同発電所は、太陽光パネル4822枚を備え、年間では約99万キロ・ワット時を発電し、東北電力に売る。一般家庭では約300軒分になるという。同じ電力量を火力発電でまかなった場合と比べ、二酸化炭素排出量を年間465トン削減することにつながるという。
太陽光パネルには、雪や雨で日射量の少ない日が多い、雪国ならではの工夫をこらし、角度を夏季(4~9月)は20度、冬季(10~3月)は40度に変えられるようにした。太陽が低い位置にある冬でも日光が直角に近い角度で当たることになり、発電効率が上がるという。パネルの上に積もった雪を滑り落ちやすくする狙いもある。高さも積もった雪に埋もれないよう地面から1・8メートルとした。
また、太陽光パネル4822枚のうち、48枚は、自動で太陽の方向を向く「自動追尾式」。常に太陽光が直角に近い角度で当たることで、通常より発電効率が上がるが、電動のため、どちらがコストがかからないかを検証するという。発電所を視察した泉田知事は「未来にエネルギーの選択肢が広がることを期待している」と話した。
(2011年9月24日 読売新聞)
記事を読むと、新潟の真剣度がわかりますね。
知事の言うとおり、「エネルギーの選択肢」というのが今の日本には必要です。
雪国と太陽光パネルというのは、なかなか相性が良くないとは思いますが、工夫と努力で効率を高めて欲しいものですね。