東日本大震災:「東北の農産物は健康壊す」発言 訂正放送要求の決議案を採択 /岩手
読売テレビ系列の番組で中部大の武田邦彦教授が「東北の農産物は健康を壊す」などと発言したことについて、一関市議会は22日、市に対し読売テレビへの訂正放送と、放送界の第三者機関「放送倫理・番組向上機構」(BPO)の放送倫理検証委員会に審理申し立てをするよう求める決議案を賛成多数で採択した。
決議案は議員発議で提案。武田教授が放射性物質による汚染を青酸カリにたとえたり、「一関市には海を通って0・5マイクロシーベルトの放射性物質が落ちている」などの発言を「事実と異なる内容」と批判。安全な農産物の出荷に取り組んでいることを強調したうえで、「出演者から問題と指摘されたのに、全国放送する(テレビ局の)姿勢は見過ごせない」と市に抗議するよう求めている。【湯浅聖一】
毎日新聞 2011年9月23日 地方版
政府のやり方は利口だと思う。
内閣が入れ替わるどさくさで、例えば、白血病でなくなった作業員の話なんてどっかにいってしまった。
紀伊半島の大雨の土砂ダムや台風などと次々と人の心は移ろってしまい、いまだに原発事故にこだわっている私なんかバカみたいだ。
放っておけば大衆は忘れる。
それに引き換えて、この一関市議会のセンスのないこと。
最初のインパクトと比べて、追加記事の影響力はどんどんと小さくなる。
正義を主張するよりも、放置する方が効果があることもある。
あえて蒸し返しても、安全と思う人は安全だと思うだろうし、危険だと思う人は危険だと思い続けるでしょう。
市議会が訂正放送を要求しても、BPOに審理を申し立てても、一関に対する思いを再確認させるだけで、これによって危険→安全と思う人はわずかでしょう。