着工済みは容認の可能性=官房長官が示唆-原発新設
藤村修官房長官は6日午後の記者会見で、原子力発電所の新設を否定した野田佳彦首相の発言に関し、「『新規建設』を言葉通りに取ると、今から土地を手当てし、新たに建設するという意味だ」と述べ、一定程度計画・工事が進んでいる原発の完成、新規稼働はあり得るとの認識を示唆した。
今年3月の東京電力福島第1原発事故を受け、電力各社は原発の新設計画・工事を全面的にストップ。首相は2日の就任会見で、「新規の建設予定は14機あると思うが、新たに造るのは現実的には困難」と明言した。藤村長官は個別の原発建設の可否については、「厳密には答えられない。首相に聞いていただいた方がいい」と言及を避けた。
新設予定の14機のうち3機は着工済みで、中国電力島根原発3号機はほぼ建設が完了している。藤村長官の発言は、エネルギーの安定確保の観点から、進捗(しんちょく)状況や地元の意向によっては、計画続行、工事再開の余地を残しておいた方がいいとの判断があるとみられる。
(2011/09/06-21:27)
こういう官房大臣は厄介ですね。
あまりよく知らない(というか、政治家はあまり知らないかも…)方ですが、内閣総理大臣を守るためには自分の政治生命は捨てても構わないタイプかもしれません。
前官房長官のように、自分の立身出世のワンステップと思っているタイプとは違うので、少なくとも前の2名よりは手強いかもしれません。