福島県でキノコ狩り全面禁止も セシウム検出で厚労省検討
福島県内で採れた野生キノコから国の暫定基準値を超える放射性セシウムが相次いで検出されていることを受け、厚生労働省は12日、原子力災害対策特別措置法に基づき、県全域で採れる野生キノコを出荷停止と摂取制限の対象とする方向で検討を始めた。
対象となれば、福島県内でのキノコ狩りを自粛するよう求めたり、山林所有者に入山者の管理強化を求めることになる。ただ福島県側は県内一律の措置に難色を示しており、今後、同県や農林水産省と調整する。
福島県では棚倉、古殿両町のチチタケから暫定基準値超の放射性セシウムが検出され、政府は2町で採れる菌根性の野生キノコの出荷停止を指示。
2011/09/12 22:27 【共同通信】
日本のこれから進むべき方向は、チェルノブイリがかなり参考になるということは何度か書きました。
ただし、データを見ていく上で気をつけなければならないのが、土壌と品種の問題。
土壌の違いは、作物のセシウムの移行が当てはまるものもあれば、当てはまらなものもありました。
キャベツや果樹は、品種の問題もあってベラルーシとは違ったようです。
しかし、キノコは間違えなく濃縮が起こりやすいようです。
野生のキノコはかなり高い数値になることが予想されます。
これは、次の春の山菜にも言えることですが、東日本の野生の山菜・キノコは食わないに限る。
とくにネット環境にない方は、いつも通りに山に入って採ってきてしまうようですので、前もってお知らせしておいたほうが良いと思います。
(私は、毎年ずいぶん頂いてしまっていた…)
キノコに関してはこんな記事もあります。
雪国まいたけ、放射線検査を導入 結果は携帯で読み取り可能
2011.9.12 15:47
雪国まいたけ(新潟県南魚沼市)は12日、製造販売するキノコ類やカット野菜に対し、独自に放射性物質を検査すると発表した。15日から本格実施する。購入者は、店頭で商品に添付されているQRコードを携帯電話で読み取ることで検査結果を知ることができる。
放射性物質を測定するゲルマニウム半導体検出器を2台購入。マイタケやエリンギ、シメジ、モヤシやカット野菜など同社主力の生鮮食品すべてを検査する。キノコ類とモヤシは包装日ごと、カット野菜は入荷ごとに実施する。
基準は食品衛生法に基づく暫定規制値を適用し、1キログラム当たり放射性ヨウ素は2000ベクレル、放射性セシウムは500ベクレル。基準値を超えたものは販売しない。
購入者はスーパーなどの店頭で商品のQRコードに携帯電話をかざすと、同社のインターネットサイトにアクセスできる。放射性物質検査のほか、これまで実施してきた残留農薬や重金属の検査結果も見ることができる。
あわせて、放射性物質検査を開始したことを知らせるテレビコマーシャルも15日から放映する。
12日、都内で開かれた記者会見にはCMに出演する歌手の郷ひろみさんがゲストとして出席。郷さんは「自分自身、買う人の気持ちを理解してメッセージを届けないといけないと思った」と話した。
キノコの菌床となるのは、原木だったり、おが屑や糠だったりします。
森が汚され、米が汚されてしまっているのですから、汚染されているものを菌床にすれば、やっぱりキノコに濃縮が起こります。
キノコは良く使う食材だったのですが、この半年は京都に行ったときに買った椎茸を口にした以外は念のため一切口にしていませんでした。
これで少しは安心できそうです。
ただ、丹沢などの野生の舞茸などは、市販されている舞茸の何倍も味が濃くて美味いんですけどね。
しばらくは我慢をするしかなさそうです。