運動会で放射線対策
組み体操中止、軍手で綱引き
組み体操は中止、軍手で綱引き、ブルーシートを敷いて玉入れ――。運動会シーズンを迎え、福島第一原発事故による放射線の不安を解消しようと、県内各地の小中学校で児童・生徒ができる限り土に触れないように、あの手この手の対策が講じられている。
中学校全5校で10日、運動会が開催された北茨城市。市が校庭を除染する目安に定めた毎時0・19マイクロ・シーベルトを上回る同0・21マイクロ・シーベルト(8日現在)を測定した関本中では、50人の女子生徒全員が軍手を着用して綱引き。例年はだしで行っている騎馬戦は上に乗る生徒以外、靴を履いた。鷺邦明校長は「徐々に線量は下がっているが、生徒の被曝量を極力減らすための方策」と話す。
17日に運動会が行われる同市立明徳小では、縦横各10メートルのブルーシートを準備。1年生44人の玉入れの際、校庭に敷き、土ぼこりが舞い上がるのを防ぐことにも配慮する。練習は体育館で行う念の入れようだ。
種目の中止や変更に踏み切った学校も。つくば市や守谷市の一部の学校では、砂ぼこりを舞い上げる種目と、校庭の土に直接触れる障害物競走、組み体操の中止を決めた。高萩市は組み体操で地面に寝ころぶ動きを見直し、技の変更を検討。同市教委は各校に昼食を校庭ではなく、体育館や教室でとるよう要請した。
運動会に備え、校庭の除染を徹底する動きもある。17日に小学校の運動会を予定している阿見町は、保護者や教職員が「表土除去」を行う。つくばみらい市でも、幼稚園・保育所、小中学校の除染作業が進められているが、除染の終わっていない二つの小学校については運動会を10月8日に延期する。同市教委は「運動会の時間を短縮して実施する学校もあると聞いている」としている。
(2011年9月11日 読売新聞)
市の名前が複数に渡っていることから考えると、運動会を実施するにあたって、少なくとも茨城県の意志としてこのような方針なのでしょう。
放射能の拡散したことを考慮に入れた上での運動会の実施が通達されていると想像できます。
神奈川では、もっと空間線量が高かった5月などに運動会を実施しているところが多かったですが、全く考慮に入れていなかったことを考えると、良かったとも思えます。
が、
そこまでしてやらなければならないことなのでしょうか?
配慮をすると言うことは、危険の可能性があるという認識があるわけですよね。
土の上にさまざまな核種がばらまかれていると言うことは、擦り傷を作るだけで体内に取り込まれてしまう可能性があるわけです。
徒競走で転んだだけで、危険なんです。
丹沢山麓周辺でも、子供に野球やサッカーをやらせておきながら、放射能の子供への影響を心配している家庭も増えてきました。
運動会にしても、野球やサッカーなどの屋外のスポーツにしても、やめるという手段もあるとおもうのです。
屋外のスポーツが被曝しやすいことは、福島の子供たちの調査で立証済みと言えます。
勇気ある撤退も必要なのではないでしょうか。