4号機爆発、燃料プール一因か=水素発生、蒸気で濃縮-東大など解析・福島第1
東京電力福島第1原発事故で、3月15日の4号機原子炉建屋爆発は、使用済み燃料プールから発生した水素と水蒸気が一因の可能性があるとの解析結果を、東京大や原子力研究開発機構などの研究チームがまとめた。19日から北九州市で開かれる日本原子力学会で発表される。
東電は3号機原子炉で発生した水素が共通の配管を通じて4号機に流入したのが原因としているが、研究チームは3、4号機の爆発に約20時間の差があることなどから疑問視している。
研究チームはフラスコに水を入れ、水温を室温、97度、沸騰状態の3条件に設定し、放射線を照射。水が分解されて発生した水素の濃度は、97度で室温の約1.5倍、沸騰状態では水蒸気が空気を追い出すため水素が濃縮され100倍に達した。
津波で冷却機能を失った燃料プールが一時、沸騰状態だったとみて試算したところ、水素の発生量は1日12立方メートル以上になった。研究チームは、軽い水素が原子炉建屋内の上部などで濃縮、爆発したとみている。(2011/09/13-15:05)
4号機の爆発については、もっと検証すべきだと思います。
しかも、東電ではなく、外部のものが行う必要がある。
仮に東電のこの説が正しければ、これは日本国中の全ての原発で起こりうることです。
東電の解析では、3号機で発生した水素がベントをする際に逆流して4号機に流れ込んだと言っています。
つまり、弁の閉じ忘れというミス。
この説なら、同じような事象が起こったとしても弁に注意すれば良いだけと言うことになってしまう。
しかし、このブログで原発事故を扱うようになった最初に書いたと思いますが、当初ふくいちでは、1・2・3号機の炉とプール、4・5・6号機のプール、供用プールの全部で10ヶ所が危機的状況と書いたと思います。
東大のこの説では、どの原子炉でもこのようなことが起こりうると言うことを示しています。
ふくいちで起こったことはもちろん、他の原子炉でも冷却機能を失うだけで起こると言うことです。
ふくいちを治外法権にしてはならない。
外部機関を入れるべきです。