モニタリングポスト5基、神奈川県内に増設
2011.10.17 22:29
神奈川県は、国の委託で大気中の放射線量を連続的に測定するモニタリングポスト5基を増設し、来年4月から測定を開始する。これまでは県衛生研究所(茅ケ崎市)の1基のほか原子力関連施設からの影響を確認するため横須賀市と川崎市に計13基を設置していた。県は「5基を偏りなく配置し、県民の不安を払拭する態勢にする」としている。
増設場所は、県立岸根高校(横浜市港北区)▽県立逗葉高校(逗子市)▽県産業技術センター(海老名市)▽県相模川発電管理事務所(相模原市緑区)▽県立小田原城北工業高校(小田原市)-の5カ所。維持管理がしやすいよう県施設内とした。地上1メートルの高さの空間放射線量を測定。データは県のサーバー経由で国に送る。
福島第1原発事故を受け、国が全国の放射能測定態勢強化のために増設する250基のうち、5基の委託を受けた。食品など検体の濃度を測定するゲルマニウム半導体検出器1台や、持ち運びが可能な放射線量測定器(サーベイメーター)3台なども衛生研に追加するため、9月補正予算に国庫負担で9600万円を計上した。
モニタリングポストはこれまで、横浜市と相模原市が独自に設置しているほか、川崎市の民間研究所周辺や横須賀市の原発用燃料メーカー周辺に集中。原発事故後、県民から「身近な場所で測定してほしい」との要望を受け、県は県西部3地域や33市町村庁舎敷地内と県立都市公園でサーベイメーターを使った測定を実施している。
動きが遅いし、鈍い。
意外と神奈川は核との関連が深いのに。