「二本松産米、出荷しないで」 市にメール相次ぐ
収穫前の一般米の放射性物質予備調査で二本松市・旧小浜町のコメから基準値と同じ1キロ当たり500ベクレルの放射性セシウムが検出されたことに関して、同市に対しコメを出荷しないよう求める内容の電子メールが相次いで寄せられていることが28日、分かった。
電子メールは、県が予備調査の結果を発表した23日以降、寄せられている。内容は「コメを出荷しないでほしい」「なぜコメを作ったのか」といった趣旨のものが多く、中には「汚染されたコメは自分たちで食べるべき」といったものまであったという。同市幹部は「農家や市は原発事故の被害者で、非は全くない。加害者と捉えられていることが悲しい」と肩を落とし、「安全な農産物の流通を徹底し、消費者の信頼を得るようにしたい」と話した。
(2011年9月29日 福島民友ニュース)
コメはこの国の基本なので、私は群馬大の早川教授の発言を支持します。
そもそも、“暫定”規制値の500Bqが科学的根拠もなく高すぎる。
どこまでが大丈夫かも分からないものに、チェルノブイリ後の輸入食品の370Bq以上の数値を採用しているというのは、前にも書いたとおりです。
しかも、輸入食品の場合、常食性がないということで370Bqなのです。
しかも、トリックがある。
セシウム134と137は別カウント。
つまり、998Bqまで、日本の基本食が汚染されていいというのは無茶な話です。
申し訳ない言い方ですが、武田教授や早川教授ではありませんが、場合によっては「毒」になる。
しかも、コメの流通は怪しすぎる。
産地偽装や混入などもあるのですから、高い数値のコメがその後にどうなっていくのかに不安がありすぎます。
汚染地でも、「被害者」が「加害者」になってしまうという事実を受け止めて欲しい。
そして、消費者の信頼を得るためには、ベクレル表示をするとか、秋田県大潟村のように3Bq以上は出荷しないなどの毅然とした姿勢を示して欲しい。
それならば、私は福島のコメを率先して買いたいと思う。
宮城の田舎で莫大な田んぼを持っている叔父が、今年のコメは食えないと言っているのですから、今はそれを覆す材料がありません。
私はメールまで送るつもりはありませんが、消費者の不安な気持ちも分かってほしい。
敵は東電!