作付け禁止でもコメあえて収穫
2011年09月30日
●田んぼ1年間放っておくわけにはいかね
東京電力福島第一原発の事故に伴う川内村の緊急時避難準備区域内。イネの作付けが禁止され、雑草が生い茂る田畑が広がる中、秋元美誉(よし・たか)さん(67)の1枚の田んぼでは稲穂が実り、収穫の時を迎えた。1カ月ほど天日で乾燥させ、11月初めごろ、放射性物質の検査をする予定だ。
原発からの距離でほぼ同心円状に設定された避難区域。「コンパスで円を描いたような」作付け禁止には納得できなかった。代々受け継いできた田んぼでこの十数年、有機農業を続けてきた。「田んぼを1年間放っておくわけにはいかね。実際にコメを作って、調べてみなけりゃ分かんねえ」と、5月15日、ひとめぼれを植えた。
「結果が出るまで心配」と言うが、問題がなければ自分で食べるつもりだ。でも、「出荷は絶対にしない」。避難準備区域は30日、解除される見通しだ。
こういう人は記事にしなければいいと思う。
こっそりやって欲しい。
この人の言葉を信じて(まあ新聞に載っているわけですし)、この人は出荷しなかったとしても、同じ理屈でコメを作り、こっそり流通させようという人が皆無とは思えない。
放っておいて、好きにやらせてあげて欲しい。
それにしても、有機農法で育ててきた田んぼを1年放棄するのは無念だろうことは分かります。
農家の方には、耕作地を放棄することは信じられない暴挙に思えるようです。
ただ、現実としては、耕してしまったことによってセシウムは地中深くに拡散されてしまい、厄介になってしまうというのが今の定説です。
あとで後悔しなければ良いのですが。