冬の電力需給練り直しも=玄海停止で原発稼働10基に
九州電力玄海原発4号機が4日に自動停止し、全国で稼働中の原発は54基中10基となった。玄海4号機はもともと12月に定期検査入りする予定で、「影響は限定的」(他の電力会社)との見方もあるが、需要が再び高まる冬場に向け、電力各社が見直しを進めている需給動向は練り直しを余儀なくされる可能性もある。
九電は発電電力量に占める原子力構成比が約40%と高く、原発停止は供給力の大幅減に直結する。ただ、同社によると、直近の最大需要1200万キロワットに対し供給力は1300万キロワットを確保。「当面は問題ない」とみている。
しかし、稼働中の1号機も12月には検査に入り、保有6基は全て停止。「やらせメール」問題で再稼働の道筋がいっそう不透明となる中、同社はガスタービンの新設など代替措置の検討や、夏場にフル稼働した火力発電の補修時期の調整、燃料の調達といった対応が急務となる。
(2011/10/04-19:09)