古川県政の評価 昨年から8・8ポイントダウン
2011年10月16日更新
佐賀新聞社は、暮らしや県政運営に関する第20回「県民世論調査」を実施した。(※16日付佐賀新聞で全データを掲載しています)
3期9年目に入った古川康知事の評価は「評価する」が58・5%で前回調査を8・8ポイント下回り、2年ぶりに60%を切った。一方、「評価しない」は36・3%で前回より14・3ポイント増え、「不支持率」は初めて30%台となった。評価しない理由に、福島第1原発事故を受けた玄海原発(東松浦郡玄海町)の再稼働問題や自身の発言が発端と指摘されている九州電力の「やらせメール」問題への対応を挙げた人が半数を超え、県民の不満や批判を反映した格好となった。
古川知事について「評価する」は12・7%、「どちらかといえば評価する」は45・8%で、合わせたプラス評価は58・5%だった。評価する理由はこれまでと同様、「行動力」が43・0%で最も高い。次いで「決断力とリーダーシップ」24・5%、「情報公開が進んだ」12・0%の順だった。やらせ問題や原発再稼働への対応を評価した人は8・0%にとどまった。
「全く評価しない」は7・5%、「どちらかといえば評価しない」は28・8%で、マイナス評価は36・3%だった。評価しない理由は、やらせ問題や原発再稼働対応が54・6%で最も多く、「市町との連携不足」12・8%、「政策決定に疑問」12・4%と続いた。
やらせメール問題に対する知事の責任については「辞める必要はないが、責任は取るべき」が41・3%で最多。「辞任すべき」14・8%と合わせ、半数以上が「知事に責任がある」と回答した。「さらに知事の説明を聞いて判断すべき」と判断を保留した人は29・2%で「責任はない」とした人は9・3%だった。
県政の満足度は「満足」「ある程度満足」が24・9%で、前回より5・5ポイントダウン。「大変不満」「少し不満」は31・0%で前回を5・7ポイント上回った。「どちらとも言えない」は44・2%。力を入れてほしい分野(複数回答)は「景気・雇用」38・3%、「医療・福祉」33・7%が多かった。
支持率がこんなにあることに驚きが隠せないのですが…。
震災時に、佐賀はたいへん被災者への受け入れを積極的に行っていたのですが、それも原発マネーがあってのことだったようで、財政は豊かなようです。
これは、福井や茨城・青森、そして福島にも言えたことのようです。
県が潤っていれば、県民も当面は文句は言いませんでしょう。
冷静に考えてみれば、儲かっているということが知事への高評価なのでしょう。