昨年の浜岡訓練で放射性物質拡散予測図を作成 福島に生かせず
2011年10月6日
菅前首相も参加
中部電力浜岡原発(御前崎市)を対象に昨年10月20、21両日、実施された国の原子力総合防災訓練で、緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)の予測図が作成され、訓練マニュアルでも「予測結果を関係機関に配信」と明記されていたことが分かった。訓練には、政府対策本部長として菅直人前首相らが参加していたが、菅政権は東京電力福島第一原発事故時にSPEEDI情報を公開せず、住民避難にも活用しなかった。
訓練は「3号機の非常用炉心冷却装置が故障し、原子炉の冷却機能が喪失。放射性物質の放出の恐れがある」と想定。福島第一原発の事故を想起させる内容だった。
本紙が入手した予測図は、外部被ばくによる実効線量、放射性ヨウ素の地表蓄積量など。ヨウ素の放出量を仮置きして計算している。原発周辺で東方向に風が吹き、放射性物質が神奈川、東京に拡散している。
訓練マニュアルの「予測・モニタリング体制」には「文科省はSPEEDIを緊急時モードへ移行。放射性物質の単位量放出を仮定して拡散予測計算を行い、その結果を関係機関に配信」と明記されていた。
福島第一原発の事故で、政府は電送システムの故障で原発の放出源情報を入手できなかったものの、一定の放出量を仮定して算出した予測図を作成したが、「仮の数値に基づく予測で不正確」との理由で非公開にした。
〔中日新聞〕
3月か4月にブログに書いたとおりです。
ゆえに、菅前首相はSPEEDIのデータを私し、自分のフライトのみに利用して、住民を大量被曝させたと私は言っているのです。
防災の肝であるSPEEDIの説明が、浜岡での訓練でなされないわけが無く、また、地震直後に発表されないわけが無い。
さらには、東電が発表した事故当時のFAXの中にでさえ、SPEEDIではないものの放射能拡散予測をつけて官邸に流している。
住民の大量被爆は絶対に防げた。