東日本大震災:汚染焼却灰、汚泥処理施設に保管コンテナ検討--林横浜市長 /神奈川
放射性物質を含む汚泥焼却灰の処分を巡り、横浜市の林文子市長は19日の定例会見で、新たな保管スペースを確保するため、市内2カ所の汚泥処理施設の敷地にコンテナを設置する方法を検討していることを明らかにした。市は9月、焼却灰を南本牧廃棄物最終処分場(同市中区)に埋め立てる方針を決めたものの、地元住民らの抗議を受けて計画を凍結している。
林市長は「保管期間を延ばし、市民や関係者の皆様にしっかり説明できるような期間を確保したい」と説明した。下水道施設管理課によると、金沢区と鶴見区の汚泥処理施設の敷地に仮置きしている焼却灰は10月初旬で計約3800トン。現在は袋詰めにしたうえ2段重ねにしてシートで覆って敷地に置いている。
市が検討しているのは、高さ2メートル、幅6メートル、奥行き2メートル程度のコンテナの中に袋を2段重ねにして詰め、コンテナを2段重ねにする方法。単純計算で現在の2倍程度保管できるようになるという。【杉埜水脈】
毎日新聞 2011年10月20日 地方版