玄海原発4号機が自動停止…九電、稼働1基のみ
九州電力は4日、佐賀県玄海町の玄海原子力発電所4号機(加圧水型軽水炉、出力118万キロ・ワット)で、発電用タービン近くの復水器と呼ばれる装置で真空度が低下するトラブルがあり、午後1時40分に原子炉が自動停止したと発表した。
放射能漏れやけが人はないという。今回のトラブルで、九電の原発全6基のうち5基が停止。冬場の電力供給は厳しい状態に追い込まれそうだ。
九電によると、復水器は2次冷却系にあり、タービンを回した蒸気を冷やして水に戻す装置。通常は蒸気だけの真空に近い状態に保たれている。
4日午後1時半頃、真空を維持するため蒸気を補充する系統で、弁を開閉させる「トルクスイッチ」の点検を開始。約10分後、真空度低下を知らせる信号が出て、タービンと原子炉が自動停止した。空気が内部に入った可能性が高いという。9月14日に弁の異常を知らせる警報が鳴ったため、この日、社員ら5人が点検していた。
(2011年10月4日21時17分 読売新聞)
いよいよあと10基。