飯舘村 安易な合意に注意喚起
9月28日4時22分
原発事故による東京電力への賠償請求で、補償金の受け取りには「受領後は異議を申し立てない」と書かれた合意書への署名が必要になっているのは損害を整理できていない現時点では不合理だとして、福島県飯舘村は、安易に合意しないよう注意を呼びかける文書をすべての世帯に配ることになりました。
原発事故の賠償を巡っては、今月12日から個人を対象した請求の手続きが始まっていますが、東京電力からの書類には、補償金を受け取るには「受領後は一切の異議を申し立てない」と書かれた合意書への署名が必要とされています。これについて東京電力は、手続きを着実に進めるため必要だとしていますが、多くの住民が避難している福島県飯舘村は、損害を整理できていない現時点で署名を求めるのは不合理だとして、安易に合意しないよう注意を呼びかける文書を急きょ作成しました。文書では、あとで損害が確認されたケースなどでも「一度合意すると追加の請求ができないおそれがある」などと指摘していて、飯舘村は、すべての2500世帯に配ることにしています。飯舘村役場で賠償問題を担当する村山宏行さんは「東京電力の指示に従って書類を書くのではなく、本当に合意していいのか、しっかり考え、分からないときは弁護士などに相談してほしい」と話しています。
飯館村の行政は、ホームランも打つけど空振りもあるって感じですね。
飯館村の方をいくつかフォローしていますが、手放しで村長を褒めているという感じではありません。
まあ、行政の長の視点と村民の視点が異なるのは仕方ないですが、外野から見ていても?と思わせることがいくつかあります。
しかし、これはホームランでしょう。
事実上、東電の方針に叛旗を翻したようなものです。
少なくとも、被災地なのに動きの見えない長よりも、飯館の村長は動いていると思います。
それはそれで良い事ではないでしょうか?
動いてくれるのですから、村をバラバラにすることなく、ひと塊になって難局を乗り切って欲しいです。