30万食分の味噌で原発作業員応援
2011年09月28日
東京電力福島第一原発の事故現場で奮闘する作業員を励まそうと、「タケヤ味噌(み・そ)」の「竹屋」(諏訪市湖岸通り、藤森郁男社長)が、東電にみそ汁にして30万食分になる5トンのみそを贈る。みそは、一説には放射線障害に効き目があるとも言われるが、藤森社長は「気休めでもいい」。温かなみそ汁が、事故の収束につながることを期待している。諏訪市の仲介で10月3日、市役所で贈呈式がある。
みそと放射線障害の防止には、こんな話がある。長崎の原爆被爆者でもあった秋月辰一郎医師は、爆心地から1・8キロの病院で勤務していた。そこで働く人たちに「原爆症」が出なかったことに注目。長崎市のみそ倉庫でもあった病院にはみそとわかめが大量に保管され、いつも食べていたわかめのみそ汁が障害を抑えたのではないか、と考えた。
1986年、旧ソ連のチェブノブイリ原発事故で西欧各国に放射性物質が拡散した際、ドイツを中心に日本のみその需要が急激に増えた。秋月医師の主張が伝わっていたらしい。
全国味噌工業協同組合連合会が設立した「みそ健康づくり委員会」が、調査に取り組んだこともある。広島大学原爆放射線医科学研究所に、放射線被曝(ひ・ばく)に対するみその影響の調査を依頼。マウスにX線をあてると、みそを1週間前から与えた群れは、それ以外の群れと比べ障害を受けた小腸の再生が大幅に高まる結果が出た。特に長期間熟成したみその効果が高かったという。
藤森社長は当時、この委員会の委員長を務めていたこともあり、今回、事故のあった原発で働く作業員に、みそを食べてもらおうと考えた。山田勝文・諏訪市長が東電側に仲介し、贈呈が決まった。作業員用の調理場つきの宿舎が近く完成するのにあわせて、6カ月以上寝かせた超熟成みそを贈る。
藤森社長は「人間の放射線障害に対するみその効果はデータがないが、気休めでもいいから、ぜひ毎日みそ汁を飲んで一日も早い事故収束に頑張ってもらいたい」と話している。(山田新)
どうでもいい話し何だけど、タケヤ味噌というのは「竹屋」なんですね。
キッコウマンが「亀甲萬」みたいなもんか。(笑)
記事にも書いてありますし、私も何度か書きましたが、放射線の内部被曝対策には「乳酸菌」が効くっぽい。
チェルノブイリの際には、日本国内の味噌が不足するほどヨーロッパでの需要が高まったそうです。
ざっと挙げても、味噌・しょうゆ・みりん・ぬか漬け・キムチ・ヨーグルト・チーズ…。
しかし、チェルノブイリの際には、ヨーグルトやチーズのホエー(上澄み水)によってかえって内部被曝をしてしまった例もあるのです。
そう考えると、他の乳酸発酵食品も例外ではありません。
味噌やしょうゆなどの材料となるのは、コメ・麦・大豆。
大きくは報道されていませんが、麦の汚染も進んでいて、これは眉唾ですが、ツイッターでは国産の麦茶の袋の中にガイガーカウンターを突っ込んだら警報が鳴ったという話しさえあります。
ぬか漬けは米ぬか。
つまりは、汚染の強い部分を使います。
キムチには、魚介類が不可欠。
そうすると、例え内部被曝に良い可能性があるからと、積極的に乳酸菌食品を摂ったとしても、それによる内部被曝もあるわけです。
…なんとも難しい話です。