廃炉研究施設、近くに整備を=プール燃料、2年以内取り出し-工程表の年内作成指示
東京電力福島第1原発事故で、国の原子力委員会の専門部会は9日、1~4号機の廃炉に30年以上かかるとした報告書案をまとめた。報告書案は、国際協力を含めた幅広い技術開発の必要性を指摘、同原発近くに研究施設などを整備するよう提言した。
これを受け、枝野幸男経済産業相と細野豪志原発事故担当相は同日、経産省資源エネルギー庁と原子力安全・保安院に対し、廃炉に向けた具体的な工程表を年内に策定するよう指示。使用済み燃料プールからの燃料取り出しを報告書案から1年前倒しし、2年以内に開始するよう求めた。
(2011/11/09-13:07)
とりあえずは現実的な方向で、評価できる方針です。
廃炉については、健全な原子炉でさえ核燃料を抜いても、核燃料を抜いた状態で水漬けにして線量が下がるのを待つしかない。
ちなみに、前のアイダホの記事「米核施設で被ばく事故…作業員17人が被害か」は廃炉した原発での事故のようです。
例え廃炉しても、それでも作業員は被曝の危険に晒されているということです。
ふくいちの1~3(4も?5・6も?)号機については、改めて水棺を目指すようですが、炉の健全性は損なわれているようですし、建屋内に作業のために入ることも現状では困難。
それでも、危険なプールの処理に進もうとしただけでも、ほんの少し安心します。
1日も早く、燃料プールだけでも片付けてもらいたいものです。