東京の放射線量、雨なら大幅上昇していた可能性=ノルウェー科学者
2011/10/28 13:38
ノルウェーの科学者アンドレアス・ストール氏がこのほど発表した研究結果によると、東京はもし3月14、15日にまとまった雨が降っていれば、福島第1原子力発電所の北西の地域と同様の放射線量上昇に見舞われていた可能性がある。
ストール氏は科学サイト、ネイチャーニュースに対し、「極めて高濃度の固まりが東京の上空を通った期間があったが、雨は降らなかった」と指摘。「状況はずっと悪かった可能性がある」と述べた。
同氏の研究では、3月11日の地震と津波を受けた福島第1原発事故によるセシウム137放出が3万5000テラベクレル(テラは1兆)と、日本政府が6月に発表した推計1万5000テラベクレルの2倍以上だったとみている。ただ、両推計とも誤差の範囲は大きい。
ストール氏はまた、東京消防庁の緊急消防援助隊が原子炉4号機の使用済み燃料貯蔵プールに放水した後の3月19日に放出が突然減ったことに言及。4号機から大量の放射性物質が放出していたことを示唆しているとしている。これに対し日本政府は、同プールの燃料棒は損壊していなかったと説明している。
ストール氏の研究は、3月14、15日に最大の放出があり、同時に風が放出物を運んだとしている。両日に雨や雪が降った飯舘など原発の北西に当たる地域で地表放射線量が高くなり、後に避難勧告の対象となった地区が出た。
同研究は、両日に東京で雨が降っていたら、「人口が集中する地区での破滅的なシナリオもあり得ただろう」としている。
たびたび書いていますが、私は15日に日付が変わった頃に逃げました。
いま思い出しても寂しい逃亡でした。
でも、電気が繋がっていましたし、ネットも回復しましたので、風力と風向・天気の情報を入手できたから余裕がありました。
伊勢でも、ハイブリッド車にはコンセントが3つ付いているのも救われました。
22日に戻ってきたときも、静岡に入ったところで雨雲が去るのを待ったのも情報があったからこそ。
もちろん、山による遮蔽効果も期待しました。
谷ではなく、尾根の西側でまつなど、いろいろ気を使いました。
風速2mとして、時速7.2km
東京はふくいちから約200km。
つまり直撃する場合は30時間弱で、東京に到達するわけです。
これが、風速4mなら14時間弱。
再び同じような事故が他の原発で起こることは、なかなか条件が整わないと起こらないとは思っています。
(とりあえず心配なのは、玄海と美浜)
ただ、今回の事故の教訓として、電気と電波の通るところに逃げることでしょう。
それで情報を得た上で真の逃亡先を決めることだと思います。
こんなこと2度もあったら、日本はもうほとんど住むところがないですけどね…。