柏の高放射線、市有地すべてで線量測定へ
千葉県柏市根戸の市有地で土中から毎時57・5マイクロ・シーベルトの高放射線量が検出された問題で、市は24日、市有地約1350か所すべてで空間放射線量を測定すると発表した。
原発事故が原因との見方が濃厚となったのを受けた措置で、早期に実施し、11月末の完了を目標とする。市民の要望次第で私有地も測定するほか、11月中旬からは放射線量測定器を貸し出し、高い線量の地点を出来る限り把握することを目指す。
市有地では、先行実施している学校や公園に加え、空き地や道路などの側溝、スポーツ施設のほか、特養ホームなど外部に貸している土地も測定対象に加える。周辺の空間放射線量と比べ、地上1メートルの高さで毎時1マイクロ・シーベルト以上高い数値が測定された場合は、除染の優先対象とする方針。
(2011年10月24日21時53分 読売新聞)
高放射線 雨で私の町も? 千葉・柏のセシウム検出
2011.10.24 22:09
千葉県柏市の市有地の土壌から最大で27万6千ベクレルの放射性セシウムが検出された問題は、現場付近の側溝が破損し、汚染された雨水が集中的に流れ込んだためと指摘されている。文部科学省は東電福島第1原発の事故が原因との見方を強めているが、専門家は「毎日通過していても問題ないレベル」と、冷静な対応を呼びかけている。
福島第1原発から約200キロ離れた柏市など千葉県北西部では、原発事故後の激しい降雨(3月21日)の後、原発により近い茨城県内などよりも、高い空間放射線量(地上1メートル地点)を観測する地点が点在した。
原発事故で漏れた放射性物質が大気とともに雲のように流れる「放射性プルーム(放射性雲)」となり、降雨に伴って千葉県北西部などの地上に落ちてきたとみられている。
ただ、柏市の今回の現場では、地表の放射線量は土壌1キログラム当たり15万5300ベクレルと、地中の方が高い値を示した。
文科省などの調査では付近の側溝から50センチの破損が見つかっている。国立環境研究所地域環境研究センターの大原利眞センター長(大気環境科学)は「汚染された雨が側溝から漏れ、局地的に染みこんで蓄積したのだろう」とみている。
文科省の調査ではセシウム134と、137の割合が福島第1原発事故で放出されたものと近いことも判明。原発事故が原因との見方が強まっている。
雨水が集中的に集まるのは、側溝の破損など特別な原因だけではなく、雨どいの下など身近にも多数ある。このため、周辺住民からは身近な“ホットスポット”の出現が懸念されている。
大原センター長は「放射性物質を乗せた雲は、栃木県や群馬県の山間部、茨城県南部にも流れていると考えられるため、柏市の現場と同様の場所は、雨水が集まる所などにあると考えられる」と話す。
時間も経ってしまったので今さら感があるので1点だけ。
地中30cmのところに、セシウムが27万6000Bq。
いくら水圧が加わっているとはいえ、そんなに急激にセシウムが地中奥深くに浸透するものなのだろうか?
チェルノブイリから25年経っていても、そんなに奥深くへの浸透は報告が無いと記憶しています。
だいたい、側溝なんてあちこちで継ぎ目が適当で地面に水は漏れこんでいると思う。
そうすると、あちらこちらで地中奥深くに浸透したセシウムによる汚染が見つかってしまうことになってしまうと思うのですが。