福島・大熊町長「帰れない所あるかも」 放射線量に差
東京電力福島第1原発1~4号機が立地する福島県大熊町の渡辺利綱町長は26日、原発事故収束後の町民の帰還方針に関し「帰れる所と帰れない所はあるかもしれない」と話し、かなり長期間、帰還が困難になる地域があるとの認識を示した。
浜通り地方に避難している町民を対象に、町がいわき市で開いた懇談会で言及した。原発20キロ圏内の警戒区域は現在、一律に立ち入りが禁止されているが、解除後の復興を段階的に進める意向も示した。
渡辺町長は「冷温停止が実現しないと何とも言えないが、みんなで一緒に帰ることが大前提。だが、帰れない、戻らないとなったらどうするか」と問題提起。「(帰還不能の人口が)5000人なら5000人の新しいまちをつくり、仕事も商店も医療も福祉も整えなくてはならない」と指摘した。
渡辺町長は終了後の取材に「町内の放射線量は場所によって開きが相当ある。(原発のある北部沿岸でなく)町の南部に社会資本を整え、そこを拠点に除染を進めるといった方法が考えられるのではないか」と語った。
文部科学省の測定(18日現在)によると、大熊町の空間線量は原発の西南西3キロの小入野地区で毎時65マイクロシーベルト、西14キロの野上地区で2マイクロシーベルトなどとなっている。
2011年10月27日木曜日
>5000人なら5000人の新しいまちをつくり、仕事も商店も医療も福祉も整えなくてはならない
福島の原発被害にあった人たちに対して、私はしっかりと補償するべきだと思っています。
その補償の方法についてはいろいろと考えはあるでしょう。
しかし、たいへん申し訳ないけれども、大熊町を別なところに作って全員を移住させるというのは少し違うのではないのだろうか?
日本にそこまでの余力があるとは思えない。
一緒に住みたい人たちを否定するつもりは無いけれども、どこかの土地を切り分けて村を作るのは非現実的だし、残念だろうけど移住が現実的だと思います。
ときどき引用している群馬大の早川教授は、この原発事故は自然災害に近いと言っていました。
この意見には私は違和感がある。
これは決して自然災害ではない。
これを自然災害に順ずるものとしてしまったら、日本での次の原発事故は止められない。
しかし、このような意見を聞いてしまうと、ここは自然災害的な発想でもいいのではないかと思ってしまいます。
補償金を支払い、いま機能している町を頼って、利用するのが一番良いのではないのでしょうか?