原発停止で「売り上げ減」96% 嶺南168社調査、業種幅広く
(2011年12月6日午後8時20分)
定期検査による原発の運転停止が嶺南の企業に与える影響について、原発関連企業と取引のある事業所を対象に聞き取り調査をした結果、約9割が「影響がある」と回答したと福井県は6日明らかにした。売り上げは約96%が減少したと答え、建設業や卸・小売業、宿泊・飲食業など幅広い業種に停止の長期化の影響は広がっている。
定例県会の一般質問で西本正俊議員(民主・みらい)に対して答えた。
調査は、原発関連企業と取引のある嶺南の事業所のうち168社を抽出。商工会議所、商工会を通じ11月に電話やファクスなどで聞き取った。業種別では建設27・4%、卸・小売22・6%、宿泊・飲食19・6%、サービス14・9%、製造10・1%。
運転停止の影響の有無は、45・2%が「既に影響がある」、41・6%は「今後影響が出る」と答えた。売り上げへの影響について回答した134社のうち「大幅減少」が50・7%、「若干減少」は44・9%だった。理由として74・5%が運転停止の長期化を挙げ、立地地域に対する風評被害も23・4%あった。
対応策としては69・6%が受注先の開拓・強化を挙げ、行政に対しては融資対策(26・4%)、雇用対策(12・8%)を求める声が多かった。
売り上げが2割減ったと答えた建設業者は「定検以外の修繕が4月以降白紙状態で見込みが立たない」と説明。宿泊業者は「原発の保守点検を行う従業員の宿泊が減り、売り上げが6割減った」と厳しい状況を訴えた。
県が独自に調べる「ふくい街角景気速報」の11月分で、現状判断を示す指数は嶺南が県内全体を上回っており、県は運転停止による影響が嶺南全体に広がっていないとみている。県産業政策課は「資金繰りに窮する事業所には、支援や経営安定を図っていきたい」としている。
なんか、こういう記事を見ると感情が先走ってイライラしてしまう。
原発が吹っ飛んだら、売り上げ減では済まされないでしょ。
想像力が働かない人は、富岡町のライブカメラを見てみるといい。
Live配信 富岡
そこにはもう、人の住んでいない町が広がっています。
通る車は、作業員の拠点となっているJビレッジ方面から福島第1原子力発電所へ行き来するだけ。
人がいない町には、道路を我が物顔で、野良牛や野良ダチョウが歩き回っています。
何人の生活が奪われたのだろう。