ラスランで妻がやらかしました。
分岐のところで妻を待とうと止まって後ろを振り返ると、ゲレンデに大きな雪煙が沸き立っています。
雪煙の中から、それはロケットのように斜め45度で発射されるスキー板。
スローモーションのようでした。
やがて雪煙が流れて、ゲレンデに仰向けに叩きのめされている妻の姿。
数呼吸ほど様子を見ても、ピクリとも動きません。
覚悟を決めてゲレンデを上がっていくと、親切なボーダーのお兄ちゃんが近寄ってくれました。
妻は呻くばかりだったようで、「救助を呼びましょうか?」と声をかけたのに対して「ちょっと待って」と返したようです。
親切にも、お兄ちゃんはしばらく待ってくれていたようです。
妻はそう言ったあと数秒ほど意識を失ったようですが、回復してジリジリを動き出したので、そのあたりで私も上がるのをやめました。
付き添ってくれたお兄ちゃんには感謝します。
私が連れであることを確認して、滑って行きました。
そのあともまた一瞬意識を失ったようですが、やがて回復。
自力で降りるというので、長い長い1本を滑り降りました。
どうやら、アバラにヒビが入っているっぽい。
あと、左半身を強打したようで、なぜかブーツに守れているはずの左足の小指の甲のあたりもヒビの可能性あり。
左半身から背中にかけても広範囲にわたって打撲。
あと、なぜか右人差し指をつき指。
けっこう被害甚大でした。
本当に、診療所に連れて行こうかと思ったくらい。
もっとも、この手のことは数多くやっていて、特に私は何回もアバラをやっているのですが、レントゲンをとっても医者が「よく分からない」と言うのがオチで、結局はシップを貰うだけ。
事故に備えて車にはシップをかなり積んでいるので、「無駄」と本人が拒否をするので様子を見ることにしました。
みなさん、気をつけましょう。