今日で手術から10日。
節目の日です。
本当なら、この前後に術後の経過の検査をして退院を決めるところなのですが、神の手を持つ執刀医の部長も、その配下の男気番長も出張とやらで不在。
不在のあいだは、高橋克己似の副部長に3日間お願いしているということですが、結局は一度も顔を出しませんでした。
看護士も、妻の定期健診を1回忘れていたりと、部長がいないとだらけ気味のようです。
そんな中で、執刀医も担当医も不在の中で、妻の手術の跡が痛みだしているのですが、誰も正しい対処が出来ずに、部長待ちというのが、妻には言いませんがイライラします。
この突然の痛みが、当たり前のものなのか、そうではないのかというのが分からないというのは不安です。
妻は、担当看護士が痛いときに応じてしか渡してくれないので、毎朝痛み止めを貰いに行っていたのですが、今日はちょっと可愛いのですが仕事が雑な若い看護士がヒット♪
出ている残りの痛み止めをまとめて渡してきました。
これで、とりあえずの痛みは消えるので、ちょっとだけ安心です。
今日は、妻よりもあとの入院だったDQN1号が退院。
妻と出会って人生観が変わったそうです。(笑)
都合上DQN1号と書き続けていますが、周りへの配慮なども細やかになり、性格も明るくなって、旦那さんも驚いているほどでした。
メアド交換をして、退院したら必ずあってくださいとか言われています。
隣の奥さんも、私が退院するまで入院していてとか言われて、人気者なのはいいですが、隣の奥さんが退院するのを待っていたら、私が壊れますね。(笑)
しかし、手術を遠く滋賀でやって良かったとつくづく思います。
これが地元でやろうものなら、何人のお見舞い客が来るかわかったもんじゃない。(笑)
今日も、私と妻とでダラダラ過ごしましたが、土日になったらえらい事になっていたでしょう。
隣の奥さんも、今日からやっと普通の食事になったところだというのに、親戚の方や友達などで大変そうでした。
今日は、病院には内緒で、病院からの逃亡を決行!
駐車場に停めてあるうちの車に乗り込み、まずはいつもの大粒章姫イチゴを買いに行き、次いで鞭嵜八幡神社へ桜を見ること。
しかし、歩けない。
病院でも患部が痛いのでチョコチョコ歩いている状態ですが、これが外に出て多少の風が吹くだけでもかなり変わるようです。
これは、私も喘息闘病後で分かります。
神社は、参道を歩くのは困難と思ったので、南門に車を回して入ったのですが、それでも歩くのがしんどそうで、ギリギリ車に戻れたという感じです。
歩けば痛いですが、歩かないと回復が遅れるのですから厄介です。
説明の無い痛みが妻に圧し掛かっています。
神社から戻ったら、私がぐったりしてしまい、ちょっとウトウト。
起きてからは、くだらない話をウダウダ。
相部屋の人たちに、妻が「よく話すことがあるね」などと言われるそうです。
今日は、餌付け?している鳥が太ってきていることとか、徳川慶喜や松平容保などの系図の話や、病院なのに釣竿をもっている人の話、鬼平犯科帳の狐付きの話、京都の美味しそうな洋食のお店や滋賀のバームクーヘン・クラブハリエなんてところですね。
あとは、手術のときについた痣が薄くなってきたとか、傷が良くなってきたとか、そんなもの。
本当にダラダラと思いついたことを話しています。
面会時間が過ぎたので降りていくエレベーターの中で、次の日曜日に招待されている教え子の結婚式をどうするかをちょっと。
でも、結論としてはうちらにはいまの段階で判断できる材料が無いんですね…。
明日の検査の結果次第の出たとこ勝負ということになりました。
妻の目標が一つ一つ困難になっていくのは残念です。
同じく談話室で話していた若い夫婦がいたのですが、病院の玄関でまた見かけました。
玄関の外に出て旦那を見送る奥さんと、振り返らずにどんどんと歩いていく旦那。
角を曲がるときに、手を振る表情の硬さから、おそらく明日が奥さんの手術なのだろうということがわかりました。
10日前の自分を見るようで、自分は今は幸せだなぁと感じました。
ありきたりですが。