対岸に比叡山を望むこの景色も最終日です。
妻の手術でなかったら、もっと楽しかったのでしょうが、私も妻もこういう点では感覚がルーズなので、なんだかんだと他の人たちと比べると楽しんでいたように思います。(馬鹿)
そもそも、妻が私の最初に借りていた家に転がり込んできたときには、私の家は合宿所状態で、先輩・後輩・同僚・友人・友人の友人・・・など毎日何人かが泊まりに来ていました。
毎日の“ように”ではなく、毎日です。
5年間で2回くらい妻も癇癪を起こしたことがあります。(笑)
結婚して7年くらいは2人だけの夜を過ごしたことはほとんど無かったですね。
やがて会社を作れば、自宅は仕事場の延長でしたし、そんなかんじで20年ちょい。
スキーで旅をしているときが、やっと2人きりの時間ですが、思えば2人でゆっくり過ごすことは無かったように思います。
痛いので、いろいろと妻は苦しんでいるのでしょうが、その苦しみ方でさえどこかユーモラスでちょっと笑ってしまってなんども怒られました。
でも、その痛がりながら怒るのがまた・・・笑ってしまうんですね。
さすがに、術後とその翌日はそんな余裕はありませんでしたが…。
今日は、ちょっとこのネーミングはいい加減に可哀想になっていますが、DQN1号さんが来てくれてよかったです。
思えば、真夜中にこの方の人生相談に乗ってしまったばっかりに妻の容態が悪化してしまったのですが、この人が言うには妻との数日で人生が変わったのだそうです。
確かに、性格が明るくなって、ビックリするほどキレイになりましたね。
まあ、そう言われて救われたかなぁと思います。
最後の日なので、今日はその方と入れ違いに外に出て、シャバの用事を済ましがてら弁当を昼と夜の分。
病院を出たり入ったりしないで、1日一緒に居ようと思います。
今日は、本当は退院予定だったので、朝イチで午前中にシャワーの予約を入れたのだそうですが、入院が伸びて慌てて書き換えに行ったものの1時半になってしまったそうです。
妻がシャワーに行ったら、ベッドは私のもの。(笑)
シャワーとその後髪を乾かす間の1時間くらい寝ていたようです。
起き上がって、2人とも読書。
一緒にいるけれども、それぞれ勝手にバラバラのことをしていることも多いです。
その後、病院内を最後の探検。
9階のレストランでサンドイッチを食べ、2階で体重と血圧を測り、外の庭を散歩し、1階の売店でヨーグルトを買いました。
体力も少しずつ戻ってきていて、外に出ても風に負けない!
ただ、階段の下りは不安定で、休み休みになってしまいます。
その程度で疲れてしまうので、夕食まで読書。
妻は鬼平にはまっているのですが、各時代の泥棒が気になったようで、泥棒の歴史の授業になってしまいました。
話は検非違使に飛んでしまい、そこから平清盛へ。
妻はまだ1話も見ていないので、今日の夕食は平清盛を見ながらになりました。
2話から出てきた阿部サダヲに妻はバカうけ。
昔から、阿部サダヲを見るだけで笑ってしまいます。
たぶん、ブリーフを思い出すのではないかと。
朝のうちに、執刀医の部長にはお礼を渡せたのですが、病室の担当医とは今日は会えていません。
仕方なしに8時過ぎに聞きに行くと、まだ手術をしているとのこと。
朝9時から、休憩を入れながらでしょうが、11時間が経過しています。
外科医というのは本当に大変ですね。