2つめの演目、八岐大蛇です。
登場するのは須佐之男(すさのお)・足名椎(あしなづち)・手名椎(てなづち)・奇稲田姫(くしいなだひめ)と大蛇4匹。
スタートは、足名椎の娘と思われる女性が、大蛇に巻きつかれて食べられるところから始まるというショッキングなスタート。
これもストーリーをザックリ書くと、足名椎・手名椎・奇稲田姫の3人が須佐之男(すさのお)が天から放逐されたことを知り、大蛇退治をお願いします。
須佐之男は奇稲田姫を嫁にすることを条件に引き受け、足名椎・手名椎に毒酒を作ることを命じます。
毒酒に酔った大蛇は、須佐之男に退治され、その尾から天の村雲の剣を手に入れるというものです。
少々奇稲田姫がドでかく儚さが無いのですが、それはご愛嬌。
足名椎・手名椎が毒酒を作る場面。
ここはコミカルな場面になっています。
神楽の中には、このような笑いを誘う場面が必ずありますね。
また、毒酒の樽の中には飴が入っていて、会場にばら撒かれます。
私は初めてで分かるはずもありませんが、知っている人は飴の取りやすい場所に移動しているのは、さすが神話の里と思いました。
火を噴きながら大蛇登場。
大蛇は全部で4匹出てきます。
さすがに8匹は無理ですね。
こんな感じに大蛇4匹は見事に絡まっていろいろな形を見せてくれます。
みているだけでコイツは禍々しいヤツらで、退治をしないとダメだなと思わせてくれるくらい邪悪。
もう舞台の上は蛇だらけですが、上手に絡ませるものです。
酔った大蛇を退治する須佐之男。
至近距離で大蛇に当たらないように剣を使う技術は凄いと思います。
1匹1匹首を切り落としていくわけですが、4匹くらいが限界ですね。
これを8匹見せられるのはたいへんでしょうし、やる方もたいへんでしょう。
ともかく、大蛇の皆さんの演技に感動しました。