親父をガン専門の病院に連れてきた。
隣りには看護学校もあり、ここにはけっこう多くの生徒を送り込んだけれども、来るのは初めて。
建物は、増築に増築を重ねた印象の、古い感じです。
受付で家族と合流。
母が言っていたのですが、昨日は親父から私に来る確認をしてくれと母に頼んだそうで、でも母は「自分で連絡しろ」と放っておいたらしい。
結局、仲の悪い親子なので、親父自らは連絡しにくかったらしい。(笑)
まずは問診票を書くのだけれど、親父は老眼も進んでいる。
仕方なく、奪い取って代筆。
ちゃっちゃとやらないと、遅くなるばかり。
一気に3枚を終わらせて、やっと診察室のある待合室に進めます。
県立がんセンターと言うくらいなので立派な施設と思いきや、相当古い病院で、廊下と待合室の区別もほとんどありませんし、廊下の上には書類を運ぶらしいモノレール状のものがガシャンガシャンいっています。
それにも驚きましたが、完全予約制のガン専門病院なのに、その患者の多いこと多いこと。
中には、おそらく肝臓が悪いと思われる真っ黒な人や、足を切った人などが一般患者として待合室に居ます。
最初に電話をした時点で「相当待つ」「診察は午後」と言われていたのですが、今日は妻は自宅待機でクーラーの取り外しの対応をすることになっています。
なんとなくそろそろ呼ばれるかなぁと思ったあたりに、そのクーラー取り外し業者から電話。
電話が出来るところまでは相当走らなければなりません。
電話に出てみると、家に妻が居ないという連絡。
しかし、その直前に妻からもメールが来ていて「業者が来ない」とのこと。
業者の方にはそのことを伝えると、業者の方が平謝り。
そんなやり取りをしている最中に、母が呼びに来て大慌てです。
慌てて診察室に行ってみると、まだ先生が2つの病院から送られたデータを見ている最中。
父に聞くも要領が得ないので、私が割って入ってひとしきりの説明と家族としての希望を伝えて、先生も事情が分かったようです。
結論としては、2つの病院のデータが違うということ。
2つ目の方がおかしいのではないかという見解ですが、ということは「末期がん」ということになってしまい複雑です。
とりあえず、あやふやな状態では治療は進められないので、またまた検査のやり直しということになりました。
診察終了後、家族で食事をしたのですが、ひとり「とんかつ定食」をぺろりと食ってしまうのを見ていると、本当に末期がんなのかと疑ってしまいます。