写真は、筆記試験とは全く関係ありません。(笑)
筆記試験は、大問4。
合格は80点以上になります。
問1は、2点×20問の計40点
文章(10文各2)の空欄を、下の語群より選んでいきます。
ダミーもいくつかあります。
しかし、ほとんどは「明らかにこれしか入らない」ものばかりで、ダミーも特定の文章を狙い撃っています。
仮にそこに引っかかっても失点は2or4点ですので、分からなくても気にしないことです。
問2は、1点×10問の計10点
文章を読んで、それぞれ○×を選択していくだけです。
問3は、4点×10問の計40点
記述問題なので、配点は高めです。
熱中症への対処法を3つ、熱傷への対処法を3つ、搬送の注意点を2つ、赤十字のやっている事業2つの合計で10問。
それぞれ、複数の答えの中から2・3個を答える形になるので、例えば赤十字の事業などは自分の覚えやすいもの3個覚えておく等の対応をした方が良いでしょう。
ただ、熱傷の対処法などは「冷やす」だけではダメと事前に言われています。
「痛みが無くなるまで冷やす」や「水道水や冷たい水で冷やす」など、具体的に文章で答えることが求められます。
赤十字の事業だけは単語で答えられるので気楽です。
問4は、2点×5問の計10点
5つの問題の答えを、下の5つの語群から記号で答えます。
ダミーは無いので、不安がある場合には、明らかなものから順番に埋めていけば答えやすいでしょう。
教本はそれなりの量があるのですが、出題ポイントは事前に教えて頂けます。
覚えることについては、下にまとめました。
一応は、常に受験に携わっているものとしての意見です。
まず、この試験は合格者数が決まっていて、順位をつける受験ではありません。
つまりは、自分の知識量のみが問われる、自分との戦いです。
また、落とすことが目的ではなく、受からせることを目的とした受験なので、小難しい引っかけなどはありません。
事前に教えて頂いたポイントをよく読み込んで行動原理を理解すれば、記述も選択も問題を見れば対応できると思います。
行動原理とは、
例えば、赤十字救急法救助員に求められる能力は、ザックリ言ってしまえば「観察」と「判断」です。
傷病者を発見したときに、すぐ駆けよれば、自分も巻き込まれる可能性があります。
そのための「観察」と「判断」。
そして、傷病者への対応も、呼吸・出血・骨折の有無などの「観察」とそれに対する「判断」であり、正しく救命するための「知識」ということが求められているのだと思います。
自分と傷病者(さらには協力者)の命を守ることが、行動原理にあるのだとおもいますし、それが理解できれば、やることが決まってくると思います。
別に例を挙げるなら、熱中症なら傷病者の体温を下げることが行動原理で、そのために、涼しいところや日陰に連れていき、汗をかかせるために飲み物を与え、全身の血液の循環を促すために足を上げて寝かせるなどになるのでしょう。
そういうことを理解していれば、記述試験でも答えられます。
逆に言えば、理解しないままに単語だけを暗記しても答えにくいと思います。
また、点を取るためには常に緊張等のイレギュラーを想定するのは、どんな試験でも同じ。
緊張していると、消しゴムを落とした、シャーペンの芯が無くなった程度のことでも「飛んで」しまって答えられなくなることもあります。
そのときにも、行動原理を思い出せれば、気持ちを取り戻すことができます。
単語という「点」で覚えるのではなく、せめて「ページ」という「面」で覚えると良いと思います。
<まとめメモ>
赤十字救急法救急員とは
赤十字の使命を理解し、事故の防止に努めるとともに、けが人や急病人に対して赤十字救急法を実践する知識と技術を有していることを日本赤十字社が認定した人に与える資格
赤十字救急法救急員に求められる能力
(1)正しい観察と判断を行える能力
①周囲の観察と二次事故防止のための判断
・直ちに119番通報します
・急いで医療機関に搬送します
・出来るだけ早く医師の診察を受けさせます
・必ず医師の診断を受けさせます
②傷病者の観察と傷病にあわせた手当の判断
(2)リーダーシップ
心臓発作の手当について
119番通報する
意識があるときは座った姿勢で深呼吸
原則として飲食物は与えない
全身を保温し観察を継続する
脳卒中の症状
突然のしびれや脱力
会話不能
歩行困難
めまい
激しい頭痛など
熱中症
(症状)
「熱痙攣」「熱疲労」「熱失神」の3種類
(対処法)
風通しが良い日陰か冷房の効いたところに運び、衣類を緩めて楽にする。
顔面が蒼白で脈が弱い時は足を高くする。
意識があり、吐き気、嘔吐がなければ水分補給をさせる。
食中毒
腹痛、嘔吐、下痢で始まり、熱が出る
ボツリヌス菌中毒では、眼球・喉、食道の筋肉痙攣などの神経系の症状→物が2つに見える、飲み込むこと、呼吸ができない
きず
出血、傷み、細菌感染(化膿)の可能性
開放性の傷は、切り傷、刺し傷、擦り傷
非開放性の傷は、軽度の熱傷、打撲、捻挫、骨折、凍傷
骨折
(症状)
腫れ、変形、皮膚の変色、その部分に触った場合の激痛
(対処法)
全身及び患部を安静にする。
患部を固定する。
患部を高くする。
保温する。
熱傷
(対処法)
冷たい水、水道水で痛みが取れるまで冷やす。
直接患部に当てない
水疱は潰さず、消毒した布か洗濯した布で覆い、その上から冷やす。
手足の熱傷は患部を高くする。
薬は塗らない
保護ガーゼの効果
圧迫による止血
血液や分泌物の吸収
感染防止
苦痛の軽減
包帯の目的
きずに当てた保護ガーゼの支持固定
副子の固定
手や腕を吊る
強く巻くことによる止血
骨折の固定
骨折部の上下の関節を含める十分な長さ、強さ、幅を持つものが有効
搬送の注意事項
運ぶときには動揺を与えない
終わるまで傷病者の観察を続ける
2人以上のときには指揮者を決める
搬送の準備
傷病者の手当ては完了したか
傷病者をどんな体位で運ぶか
保温は適切か
経路の確認
各人の役割分担の再確認
赤十字のやっている事業
血液事業
看護士等養成
社会福祉事業
医療事業
災害救護活動
国際活動
赤十字ボランティアの育成
災害被害を軽減する国民運動
政府や地方公共団体による公助から、個人の自覚に根差した自助、身近な地域コミュニティなどによる共助→社会の様々な主体の連携→減災
個人・家庭・地域・企業・団体が日常的に減災のための国民運動を展開→災害の被害を軽減
余談ですが、2日目の最後に、実技・筆記試験に対しての出題範囲についてのまとめを行ってくれます。
私は、付箋を持参し、ベタベタと貼り付けてメモを入れています。
人それぞれにやり方はあると思いますが、参考までに。
上にまとめメモを載せましたが、やっぱりテキストをきちんと理解することが一番だと思います。